30日、東京五輪の新たな開催日が発表された。オリンピックは2021年7月23日から8月8日、パラリンピックは8月24日から9月5日の日程で開催する。延期前と同じ“17日間”で行われ、販売済みのチケットは原則としてそのまま利用可能だ。

米紙「無神経の極み」と批判も…五輪日程発表、なぜこのタイミング? 「皮肉も分かるが選手のために」
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 共同通信によると、アメリカの一般大衆紙「USA TODAY」(電子版)でスポーツ担当コラムニストが、延期になっていた東京五輪の日程発表のタイミングについて「無神経の極み」とIOC(国際オリンピック委員会)を批判。コロナウイルスの感染拡大が問題となっている中、「世界中が疫病と死と絶望に包まれているときに、なぜ日程を発表する必要があるのか」「せめて暗いトンネルを抜けて、光が見えるときまで待てなかったのか」と指摘した。

 この報道が発端となり、Twitterでは「早すぎるんだよ決めるのが」「今正直オリンピックって気分じゃない」と同調する声や「選手からすれば調整とかあるしなるべく早く知れた方がいい」「別に日程を早く決めること自体は無神経とは思わないけど……」「1年後には盛大にお祭り騒ぎしたいよ」などのツイートが殺到。「無神経の極み」がトレンド入りした。

 『けやきヒルズ』(AbemaTV)に出演したBuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は「気分じゃないという気持ちはもちろん分かる。延期を決めるまでグダグダしていたのに、決まった途端『そういうことは(決断が)早いんだな』と皮肉を言いたくなる気持ちも分かるが、決めた以上、なるべく早く日程を出してあげないと、選手はそこ(開催日)にピークを持っていきたいですから。しょうがない部分もある」と、選手にとっては、なるべく早い周知が必要だとコメント。

米紙「無神経の極み」と批判も…五輪日程発表、なぜこのタイミング? 「皮肉も分かるが選手のために」
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 キャスターを務めるフリーアナウンサー・柴田阿弥は「これから先、感染が拡大して、日本が緊急事態宣言を出すか出さないかという局面の中、また違う大陸にも感染が拡大していく可能性もある。1年先が本当に見えているのか」と指摘。その上で「(発表は)今じゃないのでは、と思ってしまう」と明かした。

 先が見通せない中、どの立場から見るかによって、意見が分かれてしまう日程発表のタイミング。コロナウイルス感染の収束が一刻も早く求められている。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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