SNSパワハラを苦に内定の大学生が自殺…アーサー牧師「54歳の人事課長が語る言葉ではない」
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 パナソニックの子会社に就職が内定していた男子大学生が、人事課長からSNS上で受けたパワハラを苦に、入社前の2019年2月に自殺していたことがわかった。

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 遺族の代理人弁護士によると、パナソニック産機システムズの採用担当の人事課長は、内定者を専用のSNSに登録させ、課長自身の書き込みに返信することなどを強要していた。返信をしなかった学生に対しては、「僕は徹底して、露骨にエコ贔屓するからね」「研修では極限に追い込んで、勝たなければクズ扱いします」「なめるなよ、54のおっさんを!」などと投稿。自殺した男子大学生個人に対しても、「邪魔だと思ったら全力で排除にかかります」「口先もらってしまった内定だったのなら、早く辞退して下さい」と内定辞退も促していた。

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 パナソニック産機システムズは事実を認めた上で、「会社として誠に申し訳なく、謹んでお詫び申し上げる」とコメントしている。

 このニュースに、牧師のアーサー・ホーランド氏は「54歳の人事課長がこれから社会に出る青年に語る言葉ではない」と憤りを示す。

 「言葉は“両刃の剣”と言われるが、人を育成していくためには優しさと厳しさのバランスが大切。“親切なことばは蜂蜜、たましいに甘く、骨を健やかにする”という言葉が旧約聖書にあって、優しさや人を憂う心を説いている。長年人生を経験して社会に出ている54歳の人事課長が、これから社会に出る、不安だけどその第一歩を踏み出していく青年に語る言葉ではない」

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 また、コミュニケーションスキルを教えるのが人事課長ではないかとも指摘。「直接なら聞き流せる言葉もあるけど、メールで送られたらずっと残る。青年は二十数歳で、54歳の人事課長にとっては子どものようなもの。もちろん愛には厳しさもあるが、ここには何の愛も感じない。優しさの土台をもって、言葉を大切に使いたい」と説いた。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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