ボートレーサーは乗艇時、数々の特殊なアイテムを装備する。ABEMA「アベマde週末ボートレース~Friday~」4月17日放送回では、そんなアイテムを詳しく紹介した。
▶映像:ボートレーサーを守るヘルメット、ガード 10個のアイテムとか
ボートレース戸田の競技部。その一室には、10個のアイテムがズラリと並べられていた。スパイダーマンを思わせる全身スパッツ姿で登場したのは埼玉支部の菊地敬介選手。まずは、ケブラー素材が入っている靴下を手に取った。ケブラーとは防弾チョッキにも使用される丈夫且つ切れにくい繊維で、プロペラをガードする役割を担うとのこと。続いて、「何かの拍子でプロペラで切れないのように」腰まで隠れるケブラーズボン、その上に「水に濡れても大丈夫なように」カッパを履くという。同じくケブラー素材入りの靴は「ズレにくいように」ズボンの紐をかませる仕様。モンキーターンの際に「前で蹴る人もかかとで蹴る人もいるから」と、頑丈な上に動きやすい作りなのだそうだ。
上半身に着る登録番号付きウエアは「Tシャツとか薄手の服を選ぶ選手もいる」そうで、手袋はやはりケブラー素材入り。「転覆や落水時に体が浮く」ように浮力のある素材で作られたカポックも非常に分厚く堅固で、菊地選手は「キックされても大丈夫」と笑顔を見せた。アームガードは「ボートが揺れてカウル(ボートの内側)にぶつかるのを防ぐ」ためのもの。カポックの上に着る勝負服(ユニフォーム)は、「自分に与えられた枠番の色を着る」のが決まりだという。
ヘルメットはボートレーサー専用のもので、横に開いた通音孔で「相手のエンジン音などが聞こえやすい」とのこと。顔を覆うシールドには4種類あり、「ナイター場にはクリア、デイ(昼)の場にはスモークが入ったもの」などと、「レース場によってシールドを変える」のだそうだ。
これらアイテムの総重量はなんと約8キロ。水上の格闘技と言われるボートレースにとって、身に付けているものはひとつひとつが選手の安全に欠かせない大切なアイテムなのである。
(ABEMA/BOATRACEチャンネルより)