「根性あるな」若干17歳のMMAファイターに称賛の声 ムエタイ国内トップ選手に立ち技で“真っ向勝負”
【映像】ABEMAでみる

ONE Championship」の登竜門イベント「Road to ONE:2nd」が4月17日に無観客大会で開催され、若干17歳のMMAファイターである西川大和(西川道場)が、ムエタイ国内トップクラスの緑川創(Monster Guns)を相手に下馬評を覆す大健闘を見せ称賛が相次いだ。

【映像】17歳が見せた「立ち技真っ向勝負」

 緑川は昨年、WKBA世界スーパーウェルター級王者を戴冠した国内70kg級のトップの選手。一方の西川は若干17歳で総合イベント「GRACHAN」のルーキー。TV出演で話題となり、「将来はUFCで参戦したい」と豪語する新進気鋭のアスリートだ。

 従来MMAを主戦場とする西川だが、昨年、立ち技大会でSB日本王者の坂本優起に判定勝ちを収めるサプライズを起こしている。とはいえ、プロでの実戦の少ないMMA選手がキックルールで国内階級最強に挑むという構図は、歪な印象すらある。新しい才能を発掘する「Road to ONE」ならではの下剋上を期待させる挑戦的なカードともいえる一番だ。

 1R序盤から西川が左右のローやジャブで先制、前回の立ち技戦でも見せた手数の多さでたたみかけた。しかし相手は緑川。一発目の右ローが重く、その後も徹底した右ローにたまらず西川がスイッチで軸足を変える場面も。

 2Rも同様、緑川がプレッシャーをかけ西川がケージ際に追い詰められる構図だ。前蹴りや伸びのある左ストレートなどで必死に反撃の糸口を探る西川だが、右ローによる左足のダメージは明らか、執拗なロー狙いで「バシッ、バシッ」と鈍い蹴りの音が響きわたる。

 3Rも緑川の右ロー3発がさく裂。「いつ西川が倒れるか」というムードだが、しっかりパンチと右のローで返す西川。左アッパー、前蹴りこそ空を切ったが、バックブローやバックスピンなど万策を尽くし手数で対抗する姿からは気持ちの強さもうかがえた。

 ABEMAで解説を務めた大沢ケンジも「西川選手の頑張り、ここまでよく持ってきています。(試合も)一方的じゃないですからね。3ラウンドは手数で取る可能性もあります」と賞賛。判定は3-0で技術、経験、打撃力の全てで上回った緑川の圧勝だったが、視聴者からは「根性あるな西川」「西川君すげーよ」「いい試合、西川の気合い」「スタミナもあるね」と健闘を称える声が多数寄せられた。

【映像】17歳が見せた「立ち技真っ向勝負」

Road to ONE - 2020.4.17 - 第5試合 緑川 創 vs 西川 大和 |
Road to ONE - 2020.4.17 - 第5試合 緑川 創 vs 西川 大和 |