“アベノマスク”とも揶揄されている安倍政権のマスク配布政策について、25日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏が疑問を呈した。
安倍総理の判断について橋下氏は「“必要だったから助かった”という人もいるかもしれないけれど、僕の感覚では、ほとんどの人は“何やってんだ?”と思ったのでは。僕は大きな方向性では安倍政権に賛成することが多いし、大阪の改革にも協力して下さったことには大いに感謝している。だけど最近、最後の決定をする時に、どうも官僚が決めたことにそのままオッケーを出している感じがする」と推測。
「それは官僚に能力がないとかそういうことではなく、政治家はなかなか案を作れないから、やっぱり官僚の力を借りないといけない。そしていくつか案を作ってもらった上で、最後に決めるのは政治家の政治感覚だということ。そこが安倍さん、どうもこのマスクの話とか、星野源さんの動画に合わせたこととか、なんか官僚の感覚で決めたような感じがする。政治家だったら、“これはちょっとやめましょうよ”って言うはず。そこがずれているような気がするね」とコメントした。
また、ゲストで出演した国民民主党の玉木雄一郎代表は「マスクは配り始めているし、やってしまったことに対して今からどうこう言っても仕方のないところはあるが、政策としてはどう考えても非効率だし、意味があるのかな、と思わざるを得ない」と指摘。「問題なのは、急ぎだから入札じゃなくて随意契約でやったが、4社使ってるうちの、4つ目は公開できないと言っていること。急いでやることは大事なんだけど、これだけ大きな税金を使い、これだけ問題になっているんだから、落ち着いた後のチェックに耐えられるよう、情報公開をすることが大事だと思う。これに限らず、“急ぎだったから、よくわかりません。単価もわかりません”だと、それこそ税金の無駄遣いになると思う」と苦言を呈した。
玉木氏の話を受け、橋下氏は「大阪では随意契約でも理由を全部ホームページで情報公開するルールにした。具体的な不正はないかもしれないけれども、“4社目をなんで隠すんだ”ってやっぱり国民は言う。官僚がまたいろんな理由をつけるんだろうけど、ちゃんと出せばいいのに。大阪を見て下さい。吉村さんと松井さんは、厚生労働省に“隠して”と言われたものをぶちまけたら、それでまた支持が集まってきた。官僚の感覚で決めるのは良くない。最後に決めるのは政治家が政治感覚でやらないと」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)