5月3日、ABEMAにて「家-1グランプリ2020 ~お笑い自宅芸No.1決定戦~」が生配信され、お笑いコンビ・天竺鼠のが初代王者に輝いた。
同大会は「自宅からもっとも笑いを取れる芸人は誰なのか」をテーマに繰り広げられるお笑いバトルで、出場者は自宅からリモート参加。川原は、お笑いコンビ・海原やすよともこの2ショット写真を焼酎漬けにしたり、若い頃の岸部四郎のポスターを活用するなどシュールなネタを披露し、視聴者と審査員のハートをガッチリキャッチ。優勝商品として、家賃1年分とABEMAで冠番組を持つ権利が与えられた。
決勝に進出にしたのは、川原のほか、霜降り明星・せいや、マヂカルラブリー・野田クリスタル、守谷日和、吉松ゴリラ。放送直後、熱い戦いを繰り広げた4人が同大会に対する思いをZOOMで語ってくれた。
川原、咄嗟のかぶせ技で優勝!?「せいやの恐竜ネタがなかったら…」
ーー大会を終えてどのようなお気持ちですか?
川原:今皆さん大変な時期なので、少しでも笑いを提供できたと思ったら嬉しいです。
せいや:川原さんは劇場時代からずっとすごい先輩だったので、準優勝でも戦えてうれしかったです。
川原:せいや、ごめんな。ネタかぶせて。
せいや:いやいや、それで怒ったら俺ヤバいやつでしょ(笑)。
川原:あれ、めっちゃおもろいと思って被せてもうたわ。せいやの恐竜ネタがなかったら、優勝できなかったと思います。
(せいやが披露した「ティラノサウルス(恐竜)が近づいてきたときのコップの揺れ」)
(直前のせいやのネタにかぶせた川原の「恐竜が近づいてきたときのやすともの焼酎割りの揺れ」)
野田:視聴者投票で決勝まで残れたので良かったと思います。嬉しかったです。
守谷:野田さんも言ってましたけど、僕も視聴者投票絶対勝ち残れないと思ったので、決勝は自分の好きなやつを楽しくやらせていただいたので、大満足しています。
吉松:そもそも出られるとは思ってなくて、まさか決勝まで残れると思ってなかったのですごく嬉しいです。ありがとうございます!
ネタでいじり倒したやすとも&岸部四郎には許可取り済み
ーー川原さんは今、どなたに喜びを伝えたいですか?
川原:岸部四郎さんとやすとも(海原やすよともこ)さんです。実は岸部四郎さんにもやすともさんにも承諾を得てやったんです。「一応使ってもいいですか?」とダメ元で聞いたら、岸部四郎さんも快く承諾してくださって。「楽しみにしています」と言っておられたので、今晩の放送も見てくださったかもしれません。
(ネタで使用した岸部四郎ポスター)
ーー川原さんの勝因は何だと思いますか?川原さんご自身もお答えいただけますと。
川原:腹式呼吸でできました。
せいや:振り返ってみたら僕は腹式呼が吸できてなかった。次、チャーリー浜さんのネタをやるときは腹式呼吸でやります!
(せいやが披露した「自分が歩く導線に物があるときのチャーリー浜師匠」)
守谷:僕は川原と同期なんですけど、NSCのときから天才でした。この人が売れなかったら、誰が売れるねんと思っていたので。納得の優勝です!
野田:川原にしてもせいやにしても師匠にビビらない強さがある。僕もチャーリー浜さんの導線に物をおかないゲームというのを作ろうと思うので、来年はそれで挑みます!
吉松:ボケの一つ一つが本当に面白かったからだと思います!
川原:ありがとう!
やすともの写真を手に入れるために…「たくさんの消毒役を使ってしまった」
(やすともの写真をネタに使用した川原)
ーー自宅芸でこだわった点やネタ作りに要した時間や費用は?
川原:UFOキャッチャーは個展をやったときに自腹で買ったやつなんです。30万円くらいでした。
あと、やすともさんの写真を携帯のデータから、近所のコンビニで印刷しました。マスクでしっかりコロナ対策をして、近所のコンビニにそのためだけに行きました。やすともさんの写真を手に入れるために、たくさんの消毒役を使ってしまった。ネタで使った2枚の写真を手に入れるのはとても大変でした。
せいや:チャーリー師匠は0円でできるので、皆さんもぜひ!ちょっとしたインクと、どかす靴と導線があればできます!
吉松:ホースと手桶を買いました!ネタ中は「シャンプー」って連呼してたんですけど、実際にはシャンプーがなくてボディーソープで代用しました。
ーー下の階への浸水は大丈夫そうですか?
吉松:鬼のように拭いたので大丈夫だと思います!
(ネタで部屋を水浸しにした吉松ゴリラ)
野田クリスタル「もしもこのままの状態が続いたら、他の大会も『家-1』みたいになる」
ーー今回リモートでの大会出場で、苦労した点や反省点、何か気づいたこと、今後に活かしたいことはありますか?
川原:自撮りだったので、1本目のネタでは、右手でiPadを持って左手でUFOキャッチャーをしていたので、相当腕がきつかったです。なので、次もしあるとしたら右手だけでも鍛えたいと思います。クリスタルに右手の鍛え方を教えてもらいます。
野田:右手だけ鍛えると体調悪くなるよ!
(右手でiPadで自撮りしながらUFOキャッチャーを操作する川原)
野田: 僕はネット環境の勝負だと思いました。出場者は全員、ネット環境を何とかしたほうがいいと思います。(予選で回線トラブルのあった)ミキの亜生に関しては、絶対落ちると思いました(笑)。
せいや:最悪や(笑)。
家なので準備としてまず掃除しなきゃいけない。芸人でネタをやるために掃除してる時間ってなんやねんって思いました。掃除機かけてコロコロして…そこは新しかったです。
守谷:このメンバーだと僕だけ大阪に住んでると思うんですけど、この形なら交通費とかかからなくていいなと思いました。
野田:キングオブコントとかも、もしこのままの状態が続いたら、それも「家-1」だと思うんですよね。先にやったなと思いました。他の大会も全部「家-1」の二番煎じみたいになる。
川原:漫才も今日の(リモートで漫才を見せた)ぺこぱみたいになるよ。
野田:途中相方のVTR使う人出てきそう(笑)。(「家-1」は)今年の大会の始まりみたいな感じがしました。
(リモートで漫才を見せたぺこぱ)
吉松:Twitterの予選からすごく楽しかったです。皆さんがやられているのを見るのも楽しかったです。まさか出られると思わなかったのでうれしかったです。皆さん、ちゃんとしたネタをやられていたので、僕もお湯をかぶるだけではなくて、次はしっかりネタ作りしたいと思います!
ーー今回はお湯をかぶるネタでしたが、普段はどんなネタをされているんですか?
吉松:僕はもともと前歯が差し歯だったんですけど、お金がなくて今は消しゴムをつめて生活しているんです。なので、“前歯消しゴムあるある”とかやってます!
川原:前歯消しゴムあるあるってなんやねん!(笑)
せいや:誰も共感できひんからな(笑)。
ーー最後に、川原さんに質問です。「ABEMA」での冠番組、どんな番組内容にしたいですか?
川原:スポーツエロ番組。オフサイドギリギリのとことで、やらしいことをするみたいな。キャスティングしたいのは岸部四郎さんです。決勝メンバーも守谷以外出てもらおうかな(笑)。
守谷:なんでやねん!
ーー本日は楽しいネタとお話、ありがとうございました。