「究極の“下から目線”」 取材記者が語る、なすびに学ぶ自粛生活のヒント
【映像】ABEMAでみる
この記事の写真をみる(3枚)

 安倍総理は4日、緊急事態宣言をすべての都道府県を対象としたまま今月31日まで延長すると表明した。

【映像】なすびに学ぶ自粛生活のヒント

 重点的な対応が必要とされる東京や大阪など13の「特定警戒都道府県」は、外出自粛や施設の使用制限などこれまでの取り組みは原則継続する。一方、特定警戒都道府県以外の34県では、地域の実情に合わせて、3密を避けることなど一定の感染防止対策を前提に社会・経済活動の再開を一部容認するとしている。

 安倍総理は14日をめどに感染状況などを分析し、解除の前倒しを検討するとしている。BuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は、安倍総理の会見について「博物館や美術館の再開、中小企業の大変さに寄り添うような発言があった。また、外出自体は悪くないという言葉や感染者への差別はやめようといった呼びかけも含めて、各方面へのきめ細かい配慮を感じた」と評価する一方、緊急事態宣言を解除する具体的な条件が示されなかったことについては「出口戦略が明確でないのは問題。医療や感染症の専門家は、あくまでその道のエキスパート。社会や経済全体の情勢を見渡して処方箋を示すことはできない。それができるのは政治だけなので、きちんと決断して基準を示してほしい」と指摘する。

「究極の“下から目線”」 取材記者が語る、なすびに学ぶ自粛生活のヒント
拡大する

 緊急事態宣言で我慢の時期が続く中、「自粛生活のヒントは『なすび』にあり」とする記事(1年3ヶ月の「監禁」生活を乗り越えた男が語る、コロナ自粛疲れに打ち勝つ極意)がBuzzFeed Japanで公開された。人気番組『進ぬ!電波少年』の企画「懸賞生活」で1998年から1年3カ月間、懸賞品だけで生活していた俳優・タレントのなすび。彼が実体験をもとにTwitterで外出自粛を呼びかける内容が「説得力がありすぎ」と話題になっているという。

 なすびに取材を申し込んだ経緯について神庭氏は、「著名人を含めていろいろな方が『ステイホーム。お家にいましょう』と呼びかけているが、しっくりこない部分があった。会社に行かなくて済む恵まれた人たちが言っても、様々な事情でどうしても外に出なければならない人たちには響かないのではないかと。私自身、ネットメディアの記者として、外に行かずとも何とか働くことができていて、そういう人間が『コロナが怖いならテレワークをすればいいじゃない?』という具合に上から目線で訴えても、『自粛貴族』だと思われてしまう懸念があった」と振り返る。

 そのうえで「どうすれば説得力を持ってステイホームのメッセージを届けられるかと思った時に、なすびさんのツイートが流れてきて『これだ!』と。懸賞生活ではドッグフードで食いつなぐなど過酷な体験をされており、ある意味、究極の“下から目線”で意見を語れる方。そんな、なすびさんの言葉であれば、ちょっとクスっとしてもらいながらも、耳を傾けてもらえるのではないかと思った」と話す。

「究極の“下から目線”」 取材記者が語る、なすびに学ぶ自粛生活のヒント
拡大する

 連載記事の中でなすびは、懸賞生活について「一番つらかったのは孤独感です。1年以上にわたってひとりで、誰ともしゃべることができない。人と会話することができないつらさ」と回答。また、「コロナ疲れ」からのメンタルの立て直し方として、「普通にご飯が食べられること、周りの人と会えなくてもネットでつながっていられることに、心の安らぎや幸せを感じてもらえたら」「いまこそ僕たちも、『命がけ』で家に閉じこもりましょう。ステイホームしましょう、と言いたいですね」と話している。

 この記事は神庭氏がBuzzFeed Japanで書いた中で過去一番の反響があったそうで、「みんな自粛に疲れていることももちろんあるだろうが、『なすびさんが言うならやらないと』『説得力がある』という反応があって、ちゃんと届いてよかったなと。彼の言葉で一番いいなと思ったのは、なにげない日常に心の安らぎや幸せを感じてもらえたら、という部分。私たちは自粛生活で“できないこと”ばかりを数えてしまうが、実はこの状況下でも“できること”は多くあって、足元を見つめ直すことで気持ちが楽になる部分もあるのではないか。5月末までは長いが、ちょっと気を取り直して、なすびさんをヒントに頑張っていけたら」と訴えた。

ABEMA/『けやきヒルズ』より)

映像:ナイナイ岡村“不適切発言”が炎上 降板求める署名も

ナイナイ岡村に降板求めるサイトも
ナイナイ岡村に降板求めるサイトも
「加藤さんが死んだ」広がるデマ
「加藤さんが死んだ」広がるデマ
この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(3枚)