新型コロナウイルス感染拡大の影響で、1万件を超える見通しとなった企業の倒産件数。帝国データバンクによると、今年1月から4月までで倒産件数はすでに2800件を超えている。また、経営者が自主的に事業をたたむ「休廃業」も増加傾向にあり、年間で2万5000件に達する見通しだという。
そんな苦しい状況の中、老舗にも新型コロナウイルスによる外出自粛の影響が直撃した。「うどんすき」で知られる「東京美々卯」が、関東で展開する6店舗すべてを閉店することがわかった。大阪の美々卯がのれん分けをする形で、1973年に設立された東京美々卯。外出自粛などの影響で売り上げが落ち込んでおり、事業の継続が困難と判断したとしている。
「東京美々卯」については、閉店を発表する前からSNS上で心配の声が寄せられていた。今日が最後の営業となった美々卯京橋店を訪れた客からは「ずっと通ってたんですけど、ショックです。大阪だけ残るんですね」「うどん店でこれだけの店はなかなかない。もったいないですね」という声が聞かれる。この店では、午前11時半の開店前から多くの客が行列を作った。
閉店を惜しむ声が後を絶たない東京美々卯の閉店。ただ、「現時点で資金繰りに困っているわけではない」としている。また、美々卯では「関東にお住いのお客様を東京の各店でお迎えすることはできなくなります」としているが、オンライン通販を通して大阪から宅配でうどんすきなどの商品を届けることもできるとしている。
(ABEMA/『けやきヒルズ』より)




