部落・在日差別問題と向き合った番組プロデューサーの本音「なんとなくタブーっていうのが一番ダメ」
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 SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』は今回『反省会だョ! 全員集合SP』を実施。2017年から始まった同番組は、さまざまなテーマの当事者をゲストとして招き、サブタイトル通り、過激な内容に切り込んでいった。今回の放送は番組制作スタッフと視聴者がゲストとして登場し、番組で取り上げたテーマについて再び熱く語り合った。

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 同番組の総合演出である鎮目博道氏は「テレビ番組はあまり反省の機会に恵まれない」と指摘。番組が一旦終わったら制作チームは解散で、寄せられた視聴者の声を拾うことや、逆にスタッフから視聴者へ番組制作の意図を説明することも難しい。そのため、他の番組ではなかなか実現できていない「反省会」をやってみようと思い立ったと説明した。

部落・在日差別問題と向き合った番組プロデューサーの本音「なんとなくタブーっていうのが一番ダメ」

 アラサー女性のための情報サイト『ウートピ』編集長の鈴木円香さんは、これまでに放送された94回から印象的なテーマとして、第47回『“在日”ですけど文句ある?』、第58回『“部落”ってナニ?』などをチョイス。これらは一般的にタブー視されているテーマで、バラエティー番組・報道番組いずれでも取り上げにくいものにあえて切り込んでいった番組の姿勢を鈴木さんは評価しているという。

 MCのSHELLYも鈴木さんに同意し、なんとなくワードを知っていただけだった部落・在日問題について、実際に受けた差別などを詳しく教えてもらえたのは「貴重な機会だった」と振り返る。

部落・在日差別問題と向き合った番組プロデューサーの本音「なんとなくタブーっていうのが一番ダメ」

 部落出身者らは「部落の学校は消えろ」といった落書きや脅迫の被害などを受けたことや、子ども同士でも差別があったことを語った。また、在日韓国人のゲストは、小学生の頃に自身が韓国人であることを友人に伝えただけで「(友達の親が)あそこの子とはもう遊ばないほうがいい」と言い回っていた経験を告白。

 鎮目氏は、タブー視されているテーマを取り上げることについて「“なんとなくタブー”っていうのが一番ダメだと思う。だから、頑張ってやってみた」とコメント。しかし「もっとやるべきことはいっぱいあって、部落も在日も(番組で)完全に説明できたわけではない。(問題の)入り口の入り口しか言えなかったのが、ある意味、反省点。今後もそういうのをもっと深くまでやっていかないとならない」と思いを明かした。

 また鎮目氏は、第58回『“部落”ってナニ?』について「こんなに喜ばれた回は無くて」と振り返る。部落問題の当事者からポジティブな反響が寄せられ、番組放送後には部落問題の集会に招かれたこともあったそうだ。

部落・在日差別問題と向き合った番組プロデューサーの本音「なんとなくタブーっていうのが一番ダメ」

 第58回『“部落”ってナニ?』の放送後、NHK『バリバラ ~障害者情報バラエティー~』でも部落問題を取り上げる放送が行われ、『Wの悲喜劇』の放送がタブー視されている問題に切り込んでいくムーブメントに繋がったように感じ、うれしかったと鎮目氏は語る。

 なお『Wの悲喜劇』は2020年5月より2時間の特別番組として放送。現在は、スペシャル回「コロナ時代の性教育」がABEMAにて配信されている。
(ABEMA/「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」より)

【映像】反省会だヨ!全員集合SP
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#96 2時間SP「コロナ時代の性教育」
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