去年、愛知県で開催された芸術祭「あいちトリエンナーレ」。その中の企画展「表現の不自由店・その後」に抗議が殺到し、テロ予告まで発生するという事態に発展した。
展示内容や実行委員会に対し批判的だった名古屋市の河村市長と、実行委員会の会長を務めた愛知県の大村知事は真っ向から対立。今も開催費用の負担をめぐるやり取りが続いている。
あいちトリエンナーレの開催費用について名古屋市は今年3月、「県側の運営が独断的だった」などとして、一部未払いだった負担金の約3300万円を支払わないと結論付けた。これに対し愛知県側は、今月20日までに支払わなければ裁判を起こす考えを示していた。
県側の提示した期限である20日、名古屋市の河村市長は改めて県に負担金の一部を支払わないことを正式に通知した。一貫して支払いを拒否する名古屋市と、裁判も辞さない構えの愛知県。河村市長と大村知事はTwitter上でお互いの主張を繰り広げている。
「河村氏・名古屋市が何の理由もなく一方的に不交付を決定。愛知県が総力をあげて名古屋市民の命を守る為に医療の確保をしている時に、河村氏によって一方的に仕掛けられたもので、極めて遺憾です」(大村知事)
「いま3380万円はコロナ対策費(子どもさん ガキんちょ 看護師 医療現場)に使わしてちょう。皆さん名古屋市も河村たかしもどえりゃあ応援してちょうよ」(河村市長)
大村知事と河村市長の主張に対し、さらにそれぞれのコメント欄に支持者たちが次々とコメントを書き込む場外バトルに発展している。
共同通信によると、大村知事が会長をつとめる実行委員会は21日、名古屋地裁に提訴したという。物議を醸した芸術祭から数カ月たった今、県と市による異例の法廷闘争へと進んでいる。
(ABEMA/『けやきヒルズ』より)





