ボートレースは、レーサーの体重が勝敗に大きく影響する。軽い方が有利とされているが、「過度な減量で体を壊さないように」と男子は51キロ、女子は47キロの最低体重制限が設けれており、それ以上で出走しなければならないという決まりがある。これを下回った場合は、重量調整が義務。ABEMA「アベマde週末ボートレース~Friday~」5月22日放送回では、そんな重量調整について紹介した。
「これは体重を調整するやつです」。こう答えて着用しているオレンジ色のベストを指したのは、若手イケメンレーサーの松尾拓選手。その見た目の通り「オレンジベスト」と呼ばれるアイテムは「ポケットが6枚あり、500グラムの重りを全部で6枚入れられる」とのことで、「このオレンジ(ベスト)自体も0.5キロなんで、最大3.5キロまで重量調整ができる」のだそうだ。それでも最低体重制限に届かなければ「ボートに重りを積む」とのことで、この重量調整マットは1キロから最大5キロまであるという。
重量調整は毎朝、体重を量って決めるのがルールだ。赤坂俊輔選手は「1キロ積んだら重たい気がする」、廣中智紗衣選手も「板を入れると動きづらくなる」と話す一方、松尾選手は「最初は動きづらいとかあったが、毎回だと慣れてくる」と話すなど、選手によって重量調整への意見は様々。これを避けるべく「出来るだけ積まないように3食を欠かさない」「体重が足りなかったら多めに食べるとかを心掛けている」選手も多いようで、松尾選手も「減量している選手に比べればいいなと思うかもしれないが、増やすのも大変」と苦労を語った。選手たちは公平さを求めたルールの中で、自身の体重や体質と向き合いながらベストなコンディションを保つ努力をしているのである。
(ABEMA/BOATRACEチャンネルより)