Zoomを使った「おうちカフェ」や、医療職への関心の高まりも…JKたちにコロナが与えた影響とは
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 新型コロナウイルス感染防止のための自粛期間中、JKたちはどう過ごしているのだろうか。『ABEMA Prime』では、高校生のリサーチマーケティングを行う株式会社アイ・エヌ・ジーの協力のもと、オンライン座談会を実施。SJK(2年生)のもねさん、はるなさん、そらさん、LJK(3年生)のいまりさん、あやめさんの5人に話を聞くと、大人たちとは違う、お家時間の楽しみ方が見えてきた。

・【映像】JKのおうち時間をオンライン取材

■ 「おうちカフェ」や直接顔に描く「フィルターメイク」も

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 まずは、メディアとの接触について。「3時くらいまでオンライン授業があるので、夜は結構、Netflix見たり」(いまりさん)、「Amazonのプライム・ビデオで映画を2、3本見て。もう見つくして、最近ではクレヨンしんちゃんを見てる(笑)」(はるなさん)、「昼夜逆転しちゃってて、勉強を朝にバッとやって、1回寝る。夜8時くらいに起きてゲームしたり、YouTube見たり」(あやめさん)と、ここは大人とも大きくは変わらないようだ。

 一方、全員が“経験あり”と答えたのが、 「おうちカフェ」だ。「ダルゴナコーヒー」や「いちごあめ」、「オレオチーズケーキ」などを手作りし、「お茶を用意して、インスタとかZoomで、お茶会とか言って楽しんでいる」(そらさん)。

 同時に、健康にも気を配る。「自粛太りしちゃって、3kgくらい増えてしまったので、縄跳びで筋肉や体力をつけようと思って」(ももねさん)。他の参加者からも「ヨガやピラティスで体づくり」「ランニングしたり、家族で縄跳びしたり」と、様々な運動を実践していることがわかった。

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 また、「フィルターメイク」も楽しみの一つのようだ。「私がやったのは雲メイク。顔に白い雲を描いてメイクするのが流行ったりしてる」(もねさん)。元々はInstagramのフィルター機能が“かわいい”と流行ったものだが、最近では顔に直接描くのが流行っているという。同様に、100円ショップで売っている子供用のシールを顔に貼る「#顔面シール」も人気のようだ。

 なぜ、わざわざ顔に描くのだろうか。それは単なる“暇つぶし”だけでなく、“映えるから”だと口を揃える。「Zoomで一緒にメイクしたりするのが楽しい。フィルターだったらパッとやって終わっちゃうけど、友達とメイクしながらTikTokでコラボしたりするのがやっぱり楽しい。一緒にいる気分になれる」(あやめさん)。

■「友達にシェアしたい、シェアしなきゃ、みたいな気持ちがある」

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 この春までLJKだったせいかさんは、芸能人のマネジメントスクールに通うため、一人暮らしを始めたという。そういう中での外出自粛要請。「バイトもないのでおうち時間が増えて、料理をする機会も増えた。色んなものを作ってInstagramに上げたい気持ちになる」と話す。フィルターメイクなどに対する男子の反応について尋ねると、「結構、暇な人たちからは“何やってんの?”みたいな感じで言われるけど」と話し、それほど気にしてはいないようだ。

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 こうしたトレンドについて、トレンダーズ株式会社・TT総研代表の山口夕依氏は「JKのおうち時間は“映え作り”が流行している。タピオカのような映えるものが買えなくなり、テーマパークのような映える場所に行けなくなった。それなら自分で映えを作ってしまおうということだ。オンラインでの遊びもここまでくると感動してしまうが、わざわざLINEするほどでもないけれど、自分が元気であることや毎日楽しんでいることを友達にシェアしたい、シェアしなきゃ、みたいな気持ちがあると思う」と分析。

 また、「フィルターメイク」については「人に見られるため、可愛くなるためにやっているというわけではなく、“自己満”。自分自身が楽しみたいという気持ちでやっているのが特徴。これも自分自身が映えスポットという感じだ。やはり可愛いの定義やメイクの目的が変わってきていると思う。それこそインスタ上でで『#JKブランド』がずっと流行っているように、JKにしかできない楽しみ方やかわいさを追求するみたいな空気はある」と指摘した。

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 慶應義塾大学の若新雄純特任准教授は「最近の高校生と話をしていると、僕たちの時代に比べて、クラス替えがそれほど重要ではないという印象がある。学校の教室はあくまで授業を受ける空間であって、クラスや学校がバラバラになったとしても、LINEグループなどでゆるく繋がっていることができる。だから“生存確認”も教室にいるかどうかよりも、自分のタイムラインにいるかどうかに変わってきているのだと思う」との見方を示した。

■医療従事者への関心も高まる?

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 コロナは、JKのなりたい職業や生活意識にも影響を及ぼしているようだ。山口氏のTT総研が先月実施した調査では、「なりたい職業」の1位に「医師・看護師」、次に公務員と会社員が続いたという。また、「直近1カ月での考え方の変化」については「お金を大切に使いたい」「社会問題に関心を持った」という意見が上位を占めている。

 山口氏は「これまで同様のランキングで医師・看護師が1位になったことはなく、むしろ、なりたくないという人の方が多かったのではないか。しかし今回、10代女性が医療従事者の方々にリスペクトを抱き、なりたい職業として回答してくれたのは一人の人間として素直に嬉しい。逆に言えば、10代女性の生活意識や将来への考え方にテレビやSNSで流れている情報が影響を及ぼしているということには気をつけたい」と話していた(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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