無慈悲なパウンドに「止めてあげて」 視聴者騒然、“独身アラフォー最強”女子の圧勝劇
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(ペースを掴むと相手を圧倒した黒部)

「ストップもある」「セコンドはタオル投げてあげることも考えて」

 ABEMAで解説を務めた青木真也が、思わずそう話すほどの圧勝劇だった。“独身アラフォー最強”女子・黒部三奈がみせた無慈悲なパウンド攻撃には視聴者も騒然。ネットでは「止めてあげて」など、対戦相手の大島沙緒里を気遣う声が数多く寄せられた。

【映像】無慈悲なパウンド攻撃

 昨年からスタートした修斗の女子スーパーアトム級王座決定トーナメントは、本命2人が決勝進出を決めた。5月31日の無観客大会。準決勝を勝ち上がったのは杉本恵と黒部三奈だ。昨年のインフィニティ・リーグで全勝優勝、シードの杉本は女子MMAの名門AACC所属。準決勝では中村未来と対戦し、リアネイキッドチョークで一本勝ちを収めた。1ラウンドは得意のタックルをディフェンスされた杉本だが、2ラウンド開始早々にテイクダウン成功。やはり勝ちパターンを持っている選手は強い。

 もう1人の決勝進出者、黒部も実力を見せつけるような勝利。大島沙緒里との準決勝にマウントパンチでTKO勝利を収めている。スロースターターとも言われる黒部は、柔道で実績のある大島にテイクダウンを許す苦しい立ち上がり。しかし1ラウンドの途中からタックルを見切り、首相撲からのヒザ蹴りで的確にダメージを与えていく。

 2ラウンドはパンチで先手を取り、組まれたらヒザと主導権を握った黒部。ラウンド終盤はパウンドを連打していく。そして3ラウンドは完全に圧倒。マウントポジションに持ち込んで圧巻のパンチラッシュを披露すると、ABEMAで解説を務めた青木真也も「ストップもある」「セコンドはタオル投げてあげることも考えて」とコメント。その直後、大島の足がケージから離れ、反撃の糸口を失ったところでレフェリーストップとなった。

無慈悲なパウンドに「止めてあげて」 視聴者騒然、“独身アラフォー最強”女子の圧勝劇
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(杉本は渾身のチョークでフィニッシュ)

 黒部は女子イベントDEEP JEWELSでベルトを巻いている。スロースタートでも実績を残してきたのは、豊富なスタミナと粘り強さがあるからだ。この試合でも、そんな黒部の持ち味が出ていた。

 また黒部は試合後のマイクでもファンにおなじみだ。RIZIN参戦時には、榊原信行実行委員長に「彼氏がほしいのでいい男を紹介してください」とアピールしてインパクトを残した。独身アラフォー最強のキャッチフレーズは、いわば“持ちネタ”といえる。

 杉本との決勝に向けては、「何とかベルトまであと一つのところまで来ました。ケージに入る時は生きるか死ぬかという気持ち。死んでもいいと思って入ってます」と格闘家としての覚悟を語ると、決勝で対戦する杉本に「その覚悟、ありますか?」と問いかける。「あります」と答えた杉本に、黒部は「奥さん、いいんですか?」。既婚の杉本に対し、自分は失うものがないというアピールか。

 こうした自己プロデュースでファンの記憶に残るのもまたプロ。実力者同士の決勝戦は、試合までの両者の言葉にも注目だ。

(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

【映像】無慈悲なパウンド攻撃
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