歌手のマライア・キャリーが、全米を揺るがせているジョージ・フロイド事件を受け、自身のファーストアルバムに入っている、ある曲を歌った動画をInstagramにアップした。
その曲とは、マライアのファーストアルバム『Mariah Carey』の2曲目に収められた「There's Got to Be a Way」。この曲には「I don't understand how there can be regulated bigotry(そんな偏見が規則化されているなんてとても納得できない)」「There's got to be a way to connect this world today(いまこの世界を一つにつなぐ方法が絶対にあるはず)」というパートがあるのだが、この部分をマライアが自らアカペラで歌っている。
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動画と一緒にマライアは、「この曲は、私の最初のアルバムのために書いたの。今もその答えを探しているわ。私たちは変わらなければならない。もう黙っていることはできない」とコメント。さらに「#BlackLivesMatter(黒人の命も大切)」「#JusticeForFloyd(フロイドに正義を)」のハッシュタグと共に、前述の歌詞も書き入れて投稿すると、「まさに今、この曲を思い出していたわ」「パワフルなメッセージ」「この曲はいつも困難に直面するときに私を救ってくれた。ありがとう」「私たちは今こそ、この曲を聞かないといけない」など、マライアの投稿に励まされた人たちからのコメントが多く寄せられている。
アメリカでは、5月末にミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に押さえつけられ死亡した事件で、人種差別反対のデモが各都市で繰り広げられている。去る6月2日には全米音楽業界が「#blackouttuesday」と称したストライキを提唱、これに賛同した関係者やセレブたちがアップした真っ黒な写真がInstagram上を席巻した。マライアも6月2日に真っ黒な写真をInstagramに投稿している。


