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 THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのヴォーカルとして、近年では俳優としても着実に踏み出している川村壱馬が、ファーストフォトエッセイ『SINCERE』をリリースする。全編L.A.で撮り下ろされた珠玉の写真群に、川村の飾らない言葉が載る本書は、タイトルが指し示すように、誠実な作りの1冊となった。

 発売が迫った川村に、リモートで単独インタビューを実施。フォトエッセイ製作の背景や、込めた思いについて聞いたほか、“Stay Home”が続く今、「かわむらかずま24時」と題し、直近のタイムスケジュールまで、よどみなく語ってもらった。また、緊急事態宣言解除後には撮影も敢行。川村の晴れやかな表情が、あたりを一層明るく包んだ。

「抜け殻になってしまった」ほど入れ込んだ撮影、メンバーのうれしいリアクションも

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――ファーストフォトエッセイ『SINCERE』の発売、おめでとうございます。出発点から聞かせてもらえますか?

川村: 以前、幻冬舎さんとご一緒させていただく機会があったんです。その中で、「フォトエッセイを出したいです」というお話をさせていただいていて、ご縁があり、今のタイミングで実現した形です。

――タイトルの『SINCERE』については、ほかの候補もありましたか?

川村: 最初、幻冬舎さんチームから6パターンくらいいただいたんです。けど、最早ほかのパターンを覚えていないくらい、『SINCERE』がバチッときて。普段、こういうことはすごく悩んじゃうタイプなのに、1分かからずに直感的選択で決まりました。タイトル案の横に、日本語の意味も添えてくださっていたんですね。「心からの、誠実」と書いてあったので、意味も響きも、自分の中で完全にビビビときました(笑)。

――撮影は全編L.A.で行われたそうですね。

川村: 実は、韓国、大阪、東京…など、候補はいろいろと挙げさせてもらっていました。結果、L.A.になったのは、KRUMP修行で行きたいと思っていた場所だったことと、よく知っている先輩たちも行かれたりしていて憧れがあったので、改めて「1回行ってみたい」と思い、決めたんです。

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ファーストフォトエッセイ『SINCERE』より

――では、初L.A.で初フォトエッセイの撮影と、初もの尽くしだったと。手ごたえはいかがでしょうか?

川村: もう、バッチリでしたね。すごく納得のいく撮影でした。3日の撮影期間で、いろいろなところを回りました。海の写真については海面が鏡面のようになっていて、初めての経験ですごく感動しましたし。写真には、その場の雰囲気の魅力がたっぷり詰まっていると思いますし、カメラマンさんの力が本当に大きかったです。最初は僕もちょっと緊張していたような気もするんですけど、それも一瞬で消え去るくらい、パッションがすごく熱い方で、たくさんの表情を引き出してもらいました。黙々と真剣な空気で撮ることもあれば、たくさん声をかけてくださることもあって。感覚を大事にしていたのは、すごく大きかったですね。

それに、カメラマンさんをはじめ、幻冬舎さん、衣装さん、メイクさんと、皆さんですごい仲良くなったんです。「こんなに雰囲気ってよくなるものなのか」と思うほどで、日本に帰ってきて少し抜け殻になってしまったくらい。ちなみに、撮影チームのLINEグループ名は、「チーム貪欲」です(笑)。

――数々のお写真が楽しみです。メンバーさんも、自分ごとのように「おめでとう!」と湧いていたことも印象的でした。言われたことで心に残っていること、ありますか?

川村: メンバーは、本当にすごく喜んでくれていました。覚えていること…会話の中でさらっと言ってくれたので、ニュアンスでしか思い出せないんですけど、いいですか?さんからは、「セルフプロデュースが桁違い!自分が、同じことしても様になれへんもん(※声真似)」と言ってくれた…気がします(笑)。

そのままの自分を出すことへのこだわり「薄っぺらいところで書いているわけじゃない」

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――エッセイについてもお聞かせください。そもそも「写真集」ではなく、「フォトエッセイ」にした理由は何でしたか?

川村: THE RAMPAGE」というグループの枠を超えて、芯を突いたところまで発信できるものは何だろうと考えたとき、現状ではフォトエッセイという形になるのかなと思いました。普段、僕はブログやSNSもやっていますけど、例えば、ブログで自分の細かいエピソードまで話すのはどうだろうとよぎったり、SNSでは、発信できるもの・できないものがあるとも思っていて。「自分はここまで言いたい」という強気なところまで落とし込んで1冊の作品にしたかったので、フォトエッセイが適切だと思いました。

――エッセイの内容は生い立ち~デビュー後の今まで、という川村さんの人生年表が、ご自身の言葉で綴られているイメージですか?

川村: はい。自分の幼少期から中・高校時代、デビューしてから未来まで、ポイント、ポイントではありますけど、記していただいています。自分がお話させてもらったことをライターさんに凝縮していただき、書いていただいているような形です。

――川村さんはアーティストであり俳優の一面もありますよね。こうした個をフィーチャーする作品を出すにあたり、どこまでさらけ出すかなどの葛藤はありませんでしたか? 

川村: そうですね。良くも悪くも、そのままの自分が出せればと思って作っていたんです。タイトルを『SINCERE』(※訳:誠実な、心からの)としているくらいなので、誇張もなしに、ありのままを伝えられたら、という思いでいっぱいでした。僕の普段の生き方的にも、事実と異なったことを言うのも苦手ですし、ひとつを聞かれたら、すごく細々と説明したくなったりとかもしますし、「狙って違うことを言う」とかも絶対に嫌なので、エッセイの表現の部分についても、こだわっています。

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――解禁時のコメントでは「イメージにとらわれない、自分のスタイル」とありました。川村さんはイメージや壁を壊していきたいと常日頃から訴えていて、『SINCERE』ではその部分を濃く打ち出せた、自分の気持ちを込められた実感を持っていますか?

川村: すごく大きくありますね。今の世の中、自分のことを発信することが苦手だったり、自己肯定感が低かったり、自信がなかったり…例えば、周りの目を気にして、好きなことを「好き」と言えないような人もいたりすると思うんです。そうした方々が、僕の意志や姿勢を『SINCERE』で触れて、少しでも自信を持ってくれたら、という想いで作りました。そのことについても、書かせてもらっています。自分のことを大事にすることが、その人の幸せじゃないかもしれないですけど…、それでもやっぱり自分というものを大事にできる人が増えればいいな、と思っているんです。

見方によっては、すごく寒いとか、突っ込みたくなるようなこともあるかもしれない。それくらい強気なことも書いています。でも、届く人には届くと思っているんです。薄っぺらいところで書いているわけじゃないと、汲み取ってくださる人がいたら、その人に届けばいいんです。頑張りたい人、支えがほしい人にちゃんと届いて、そういう人たちの勇気や力になれればと願っています。

――川村さんのことを応援している皆さんは、歌やパフォーマンスに魅せられているのは前提として、多くの方が、そうした思想や体現する力に惹かれているのかとも感じます。『SINCERE』は「川村壱馬の教科書」にもなり得そうですね。

川村: 教科書ですか、ありがとうございます(笑)。ブログのコメントとかも読ませてもらっているので、純粋に応援してくださっている方が、たくさんいてくれているって、かなり感じています。『SINCERE』については、何て言うか…、自分の人生を自慢するようなことも何ひとつないですし、「自分がすごい」というようなことを言いたいんじゃなくて、発言することの大事さ、自分のことを誰かに言う大事さとかも書いています。本当に強気に「僕はこうだ!」と、いかせてもらったので、絶景の写真とともに楽しんでいただきたいです。

“かわむらかずま24時”にて「激やば」な、だらっとスケジュール公開!

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――ここからは、最近の川村さんについてお聞かせください。THE RAMPAGEでは、様々な「Stay Home」企画を発信されています。いつも、どのような形でコミュニケーションを取っていますか?

川村: まず、メンバーだけで「こういうこと、やりたくない?」と固めるんです。その後、マネージャーさん、スタッフさんチームを含めて、リモート会議をしています。そこで提案したり、出されたアイデアを揉みながら、皆さんの元に届くものが決まっていく感じです。今もずっとやっています。

――メンバーさんだけで16人なので、非常に大所帯のリモート会議ですね。

川村: すごいですよ!メンバーの中で10人くらいは、たぶん挨拶だけで終わっている気がします(笑)。主に陣さん、やましょうさん(山本彰吾)が発信してくださって、そこにLIKIYAさんが入ったり、僕や皆も「いいですね」と入っていったりしています。

――GW中、ABEMAでは『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』の放送も行いました。

川村: 「今日22時からです」と僕も告知させてもらって、反響も見ました。今見ると、もう懐かしかったですね…。意外と見れないというか(笑)、そのときがダメだったわけじゃなくて、ちょっと恥ずかしくなっちゃいました。

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――8日間連続インスタライブ『STALI HOMIES』企画のVol.2、『ONLINE伝授!自宅で簡単リキヤーマンキッチン』では、川村さんがお料理に四苦八苦するという貴重な姿も(笑)。

川村: わー…(笑)。『STALI HOMIES』Vol.2のときは、最初、LIKIYAさんが「誰かにお料理を教えながらやろうかな」とお話していて、「じゃあ、やりたいです!」と立候補したんです。もともと、普段から本格的な料理をしないんですよ。スンドゥブの素に鶏肉や豚肉を放り込む、糖質を気にして自分が食べるだけの“男飯”しか作っていなかったので、「1回やってみたいな」と思って手を挙げたんです。いざやってみると、LIKIYAさんの一流さがわかりましたし、昔から料理を作ってくれていた父親、母親の苦労も身に染みたというか。調理実習をするたびに思っていたんですけど、久しぶりにその感覚になりましたね。

――川村さんは「何でもできる」イメージが先行していたので、「できない」ことが新鮮に映り、結果それもすごくよかった気もします。

川村:逆によかったです!普段、自分が「何でもできる」と言っているのは、「自分ができると思ったことは、何でもできる」という意味でいつも発信していたので。逆に、できないことはできない、っていう(笑)。大体、初見が苦手なタイプなんです。でも、2回目(の料理)は、たぶん大丈夫だと思います! 

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――では、“かわむらかずま24時”と題して、最近のおうち時間のスケジュールを教えていただけますか?できれば、だらっとバージョン、きちっとバージョンの2種を…。

川村: ぜひぜひ!だらっとバージョン、激やばですよ(笑)!だらっとだと、午前4時に就寝、9時55分に起床して、一旦、体調管理の報告を会社にします。それから14時くらいまで二度寝しちゃうときもあれば、そのまま起きて地元の友達とオンラインゲームをするときもある…その2択です(笑)。一番究極のだらっとは、食事、風呂を合間に挟みつつ、夜寝るまで、ずっとゲームですね…。

――衒いもなくありがたいです。きちっとバージョンだと?

川村: 9時55分に起床して、体調管理報告をして、朝の習慣で歯磨きをして水を飲みます。この前で言うと、それから18時くらいまで家の片づけをしていました。不要物を断捨離したくて、押し入れのものとかも全部出して。…実はまだ終わっていないんですけど(笑)。それから食事、風呂で、20時半くらいからゲームをして就寝というスケジュールでした。

――ところで、本日は撮影を行いましたが、外に出ての取材活動は久しぶりでしたか?

川村:そうですね。6月に入って1曲レコーディングをしたんですけど、そのときに久しぶりに靴を履きました(笑)。

――お外に出ることで、気持ちの変化もありましたか?

川村: 見た感じはあまりわからないかもしれないですけど、かなり(気持ちが)アップしています!おうち時間だと、決めていなくてもずっとルーティンになっていたので、「意外と自分は苦しかったのかな?」みたいに思って。外の空気感って、全然違いますよね!開放感があって、いい具合にオンになりながら、そんなに力が入っていなくて…すごく今バランスが取れている状態です。

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取材・文:赤山恭子

撮影:You Ishii

川村壱馬、待望の初フォトエッセイ集『SINCERE』

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『SINCERE』通常版
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『SINCERE』特別限定版DVD付 

【仕様】A5 版/ソフトカバー/オールカラー/224 頁予定

【本体価格】特別限定版DVD付2,600円+税、通常版2400円+税

【発売日】2020年6月23日予定

【公式サイト】https://www.gentosha.co.jp/t/kazuma/

▶映像:THE RAMPAGEメンバー登場『シブザイル』

THE RAMPAGEメンバー登場『シブザイル』
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