20日夜の『NewsBAR橋下』(ABEMA)に生出演した安倍総理大臣に対し、橋下氏が憲法改正問題で鋭く迫った。
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橋下氏は「日本国憲法が作られる時、本当に国民全体の議論で作られたのかどうかについては大いに疑問がある。極東委員会もGHQも“もういっぺん国民の意見を聞く機会を作ろうよ”と言ったのにやらなかったし、憲法審査会も遅々として進んでいない。やはり憲法というのは“国の背骨”だ。自民党も維新も改正案を出しているし、他の野党にも出してもらいながら、ぜひ一度、国民投票をさせてもらいたい。負けはしたが、大阪の民主主義のレベルは大阪都構想の住民投票をやったことで上がったと自負している。清々しくて、いつ死んでもいいくらいだ(笑)」と持論を展開。
これに対し、安倍総理が「もちろん手続き的には正統性をもっているが、非常に限られた人々だけが議論をし、帝国議会で泣きながら賛成票を投じた人たちがいたことも事実だ。だからもし国民投票をやれば、事実上、初めて国民の皆さんに関わっていただくことになる。すでに自民党としては4項目のイメージ案を出し、もちろん修正もありますので、これを土台に憲法審査会でしっかり議論してもらいたいと言っている。今国会では結果を出せなかったが、実質的な中身についての審議は衆議院の憲法審査会は1回だけだけだった。確かに今国会は新型コロナウイルス感染症拡大についての議論を優先させるのは当然だが、憲法審査会というのは、まさに国会議員同士が見識を示し合う場だ。コロナ対応をしている政府の職員は出ていく必要がない。これがほとんど開かれなかったということは残念だ。こういう時だからこそ、緊急事態のあり方も含めて議論してもらいたかった。まだ1年3カ月、なんとか任期中に行きたい」と応じると、橋下氏は「僕もそうだったように、反対派からは大反対を食らうと思うが、憲法審査会で、多数決で行くという考えはないのか」と質問。
安倍総理が「そうだと言うのは難しいが、やはり民主主義において全員のコンセンサスは無理なので、そのときには多数決で決まるのが大原則だ。そして、憲法審査会で決まったこと、国会で決まったことが最終決定ではなく、その次に国民投票があるということ。反対している方々が、そこに行かせないというのは、国民を信用していないんですか、ということになる」と答えると、橋下氏は「僕は多数決をやり、それでも揉めたら、僕は解散総選挙を使いながら信を問うべきだと思う。負けてしまえばそれで終わりだが、ぜひ任期中に憲法審査会を進めるための解散総選挙を、と思う。総理のイエス・ノーは?」と迫った。
この究極の質問に、安倍総理は「今はコロナ対策に全力を挙げなければならないが、政策を前に進めていくために、必要とあらば、躊躇なく国民の声を聞きたい」と答えていた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)