19日放送のニュース番組『AbemaPrime』(AbemaTV)では、「熊本地震情報掲示板TV」として、被災地の生の声を紹介。また火曜日は“議論”デーで、コメンテーターとして、漫画家でエッセイストの倉田真由美氏や教育評論家の尾木直樹氏、経済アナリスト森永卓郎氏、加えて、情報メディア論に詳しい千葉大学の藤川大祐教授らが出演。

「喧嘩上等!!バトルスタジアム」コーナーでは、MCのケンドーコバヤシ氏を中心として震災とマスコミについて激しい議論が展開された。

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サッカー選手の本田圭佑氏が「自粛するのは間違っている」と表明し、話題になっている“自粛ムード”の是非。

番組では、街の声を紹介。「バラエティよりも、どこの避難所に何が足りないのかを放送してほしい」という声がある一方、「自粛する必要はない。コンサートやライブで元気が出る人もいる。」という意見もあることがわかった。

さまざまな意見があることをふまえ、「喧嘩上等!!バトルスタジアム」のコーナーへ。同コーナーは今話題になっているニュースを取り上げ、そのニュースに関係している人と中継を繋ぎ、スタジオメンバーと討論をするという特集で、今回のテーマは「震災とマスコミ」だ。

スタジオでは「災害時は自粛するべきか?」という議題に、出演者が賛成か反対かを表明するところから始まった。ブログでも“自粛ムード”に理解を示す記事を公開した尾木氏は「賛成」。理由は「3.11の時の東京のような揺れが2時間おきに起きている。そんなときにバラエティを見ても笑えない」からだという。

そこに森永氏が「反対」の意見をぶつけた。東日本大震災の時は自粛ムード一色でずっとニュース番組になり、

「震災から1カ月経った頃、テレビ局の人に黒や紺のネクタイではなく赤いネクタイをつけて出演したいと伝えたところ、大反対された」

というエピソードを披露。「そんないつまでも暗い気持ちでいても仕方ない」というのが、「反対」の理由だという。

倉田氏は「賛成」でもあり「反対」でもあると意見。「被災している人の中にもしんどいから明るいのを見たいとう人がいたり、こんな明るいのは見たくないという人もいる。だから難しい問題だが、自粛するのはバカげているという意見には異議を唱えたい」と、いろいろな見方には理解を示したいとの意向をあらわした。

ケンドーコバヤシ氏は「3.11の時に最初は自粛ムードだったが、ある時被災地でトークライブをしたら喜ばれた。」という体験があるとのこと。さらに

「こういう時こそ景気良くするために外食をたくさんしようと思う。そして現地が落ち着いたら熊本に遊びに行ってたくさん飲み食いしたい」

と述べ、スタジオがその意見に賛成した。

「賛成」「反対」の意見が飛び交うなか、熊本にいるお笑いコンビのもっこすファイヤーが、中継で現地のリアルな声を届けてくれた。それによると、「バラエティーを見たい」「笑いたい」という人が多いという。実際にもっこすファイヤーが現地の人と話をしていると、「今日はありがとうね」と感謝されたそうだ。

(C)AbemaTV

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