THE YELLOW MONKEYを聴くなら絶対におさえておくべき5曲＋新曲 | 音楽 | ABEMA TIMES

全国ツアー「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016」（バンド名以下：イエモン）が、いよいよ本日5月11日19時に開幕。これを盛大に祝うかのように、AbemaTV・SPACE SHOWER MUSIC CAST（スペースシャワーミュージックキャスト）ではそのライブのオープニング曲を生中継する。

イエモンは1992年にメジャーデビュー。以降、その独特の世界観あふれる楽曲に加え、なんとも華のあるバンドマン然とした立ち振る舞いで世の中を魅了し、圧倒的な人気を獲得した。また1998年から1999年にかけては計113本のツアーを行い、延べ55万人を動員に成功し、ハードなライブワークを展開したことでも話題となった。2001年1月8日東京ドームでの公演終了後に活動を休止。その後、休止状態のまま2004年に解散を発表した。そんなイエモンが”サル年”の今年、ついに復活。新曲「ALRIGHT」を引っ提げ、追加公演を含む11箇所22公演のツアーを敢行する。さらに彼らは8月27～28日の2日間にわたり、福島・あづま総合体育館にて「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 SPECIAL -ARE YOU A BELIEVER?-」と題した特別公演を開催する。これを記念しAbemaTIMESでは、彼らのおさえるべき鉄板曲5つ＋新曲をご紹介。

▪︎楽園

軽やかなビートのロックナンバーの曲調に、「スプーン一杯の幸せ」「命の鼓動が動脈のハイウェイを駆け抜けていく」といった、ちょっと意味合いを考えさせられてしまうフレーズが散りばめられている。”スプーン一杯の幸せ”とは、”動脈のハイウェイ”とは果たして何を指してるんだろう…。想像力が掻き立てられる。またMVの舞台が”なんらかの施設”と思える場所というのも、余計なイメージを後押ししてきますね...。しかしながら、両手いっぱいに抱えてるものが、愛と勇気だけではなくて、しっかり”絶望”も混ざっているところが、夢だけでは生きていけない人間の営みの生々しさを感じさせてくれて、心に刺さる。

▪︎LOVE LOVE SHOW

コミカルにユーモラスに愛を歌った、吉井節全開の「LOVE LOVE SHOW」。そんな中にも「知らない遊びをしよう」「私はあなたの馬　その宝物　頭にのせてよ」といった、ちょっとスケベを連想される言葉もしっかり盛り込まれてるあたりがロックバンドの姿としては正解な気がする。タイトルは平仮名表記にすると”らぶ　らぶ　しょー”なんだけど、きっちりサビで「LOVE LOVE しよう」と歌ってくれているところも、潔くて気持ちがいい。

▪︎SPARK

重厚なギターリフから開始されるロックサウンドが強いインパクトを残す楽曲。クールな映像で構成されたMVも印象的だ。とはいえこの曲でも「君とスパーク　夜はスネーク」と韻を踏んでるあたりが、イエモンらしくてなんとも楽しい。

▪︎JAM

彼らの代表曲としても広く知られている。ちょっと暗めのスローナンバーで、心にずしっと響く歌詞が秀逸。サウンドはしっかり重ためだけど、キャッチーなメロディだから胸焼けすることなく頭に入ってくるし、口ずさみたくもなる。曲の中では、飛行機が落ち、ニュースキャスターがさもうれしそうに日本人が被害にあわなかったことを伝える姿が描かれている。これは社会風刺ソングと捉えられるけど、「こんな夜は逢いたくて」「君に逢いたくて　また明日を待ってる」としっかり個人の感情が歌われているから、じんわりとした人の温かさも感じることができる。

▪︎BURN

エッジのきいたサウンドが、和製歌謡曲風メロディと見事に融合している作品。陽気さは感じられないが、テンション高めなハードボイルドさが曲を彩る。とはいえ、「よろこび」は「よろこびぃ」、「思い出」は「おもいでぃ」と歌われていて、こんな熱い楽曲の中にも少しの茶目っ気をスパイスとして盛り込むあたり、プロデュース能力の隙のなさが伺える。

5曲を通して聴いてみると、吉井和哉の歌詞って下手をすれば”親父ギャグ”とも捉えられるフレーズも散りばめられているんだけど、楽曲に強度があって、メンバーの立ち振る舞いのかっこよさがあって、圧倒的な声の艶があるから、そこでいわゆるギャップが生まれ、”親父ギャグ”もユーモアに昇華され、大衆に届けることができるんだと思う。これってすごい才能ですね。

▪︎ALRIGHT

そして待望の新曲がこれ。この4人で演奏する姿を、どれだけのファンが待ちわびていただろう。MVでは民族風のマスクを被った怪しいダンサーたちと、クールかつ情熱的に演奏を繰り広げるメンバーの姿を存分に確認できる。