『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、芸人の永野が登場し、「自分に自信がなく変な人ぶっていたら一人ぼっちになっちゃった先生」としてしくじり授業を行った。
【映像】イケメン! “変わり者アピール”をしていた当時の永野(12分ごろ~)
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”には平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの井口綾子、日向坂46の高本彩花、女優の岡本夏美らが出演。
本当は普通の人なのに、存在感を出すために変わり者アピールをしていた永野。26歳のとき、電波少年の年越しカウントダウン企画の仕事が入ったが、「こんな仕事やってられるか!」と、待ち時間に裸でひょっとこ踊りをしてしまう。
現場の「平和なノリが嫌だった」といい、衝撃を与えるために日本酒1升瓶を飲み干して踊っていたところ、恐ろしい顔をしたスタッフが飛んできて「裸なのに肉を掴まれて、ぶっ飛ばされました」という。
28歳のとき、マネージャーに飲みに誘われ「お前がいると後輩に悪影響を与えるから出ていってくれ」「お前は好きだけど、うちの事務所には合わない」と言われたという。アフターケアもあり、事務所からの愛情は感じたが、事実上の解雇となった。
しかし、永野は事務所を辞めても反省はしておらず、むしろ辞められた開放感に満ちていた。孤高のカリスマを目指していた永野にとっては「フリーランスという響きがかっこよかった」のだ。
事務所を辞めた結果、仕事は来ず、芸人としてはほぼ無収入に。それまで「すごいですね永野さん!」と持ち上げてくれた後輩らからの連絡はなく、永野は絶望的な気持ちになった。
当時は『エンタの神様』が大ブームを巻き起こしており、尖っていた永野は周りの芸人に「あんな劣悪な番組はない」と口では否定していた。しかし、裏では「エンタの神様に向けたキャラ作りをしていた」とぶっちゃけると、出演者らは爆笑。永野は新しいキャラクターを生み出そうと必死だった。
日雇いの仕事で食いつなぎ、泥だらけになった体を銭湯で洗う日々。あるとき永野が銭湯のテレビを見ていると、過去に永野がバカにしていた芸人の姿が目に入った。バラエティ番組で活躍している芸人を見て、自分が惨めになったという。
「完全に社会から隔離された気持ちになった」と当時を振り返る永野。この頃、永野はアパートの1階に住んでおり、周囲に芸人も多かった。永野は家にいることがバレないよう、夜でも電気を消して過ごすように。今でも楽屋で落ち着こうとするときは電気を消していると明かした。
(「しくじり先生 俺みたいになるな!!」より)