Twitterに投稿された”尊敬できる人”に関するつぶやきが反響を呼んでいる。
話題となったのは外科医けいゆう/山本健人さん(@keiyou30)のツイート。投稿者が厳しく苦しい現場で働いていた研修医の時期をふと思い出すと、不思議と今でも尊敬できる先輩というのは「能力が高い人」よりも「どんなに忙しくてもテンションが安定している人」だったという。厳しい現場ほど、「機嫌の良し悪しがなく浮き沈みがない人」がチームの心理的な柱になってくれる、といった内容だ。
投稿者に話を聞いたところ、「機嫌の良し悪し、浮き沈みのある人が指導的な立場にいると、チームのパフォーマンスが非常に下がる…ということを言語化したかった」と、今回の投稿の経緯を明かすと「『機嫌を気にしないといけない』は、余計な仕事が増える!と言っても過言ではありません…仕事では処理能力の高い人が評価されがちですが精神面が安定していることの方がより大切だと思っています」とコメント。さらに、精神面を安定させる”心がけ”をしたとしても心理状態を一定に保つこと自体は不可能とした上で、機嫌の良し悪しを表に出さず周りに気を遣わせないということを意識することが大切だと話した。
この投稿に、SNSでは「私の上司は不機嫌状態で安定してる」「機嫌の悪い上司とかほんとに疲れる」「職場だけじゃなく家庭でも同じかもね」「学歴や男性か女性か、若いか年配か、経験があるかないかよりも精神的安定した人が一番だと思います」と共感の声が寄せられ、2.5万を超えるいいねを集める反響となった。
コメンテーターで記者・ノンフィクションライターの石戸諭氏は「上に立つ人はそうあるべきだと思います。上に立つべき人は能力以上にメンタルの安定、修羅場でも落ち着いていられるということが大切だと思います」と見解を述べた。