「怖い人かも…」“強そうな苗字”の名札はクレーム対策に有効? 臨床心理士「表情などの工夫も必要」
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 コンビニや飲食店など、アルバイトが最前線に立つ職場では、顧客から直接クレームを受けることがある。受けているクレームが真っ当なものならまだしも、厄介な顧客からのクレームはなるべく避けて通りたいのがお店の心情だ。

【映像】“強そうな苗字”で本当にクレームは減るの? 臨床心理士の回答

 そんな中、電話オペレーターの経験がある投稿主・夏秋 令さん(@ReiNatsuaki)の創作ジョーク投稿に話題が集まっている。

 ツイートは以下の内容。

新入りバイト「今日からお願いします」

店長「この箱の中から名札選んでくれる」

新入りバイト「名札を選ぶんですか?」

店長「店では本名を出す必要ないよ。クレーマーやストーカーに目をつけられるからね」

新入りバイト「鬼塚……剛力……獅子王……強そうな苗字ばかりですね」

店長「その方がクレームが少ないんだ」

 夏秋さんが創作した新入りバイトと店長とのやりとりに「それいいアイデアですね」「コードネームみたいでかっこいい」「読めない漢字もよろしくてよ」などの声が殺到。Twitterでは21万件以上のいいねの反響が寄せられている(※8月11日13時現在)。

 なぜ、こんなジョークを思いついたのか。ニュース番組「ABEMAヒルズ」が夏秋 令さんに話を聞くと「昔、電話オペレーターの仕事をしたことがあってクレーマーに不快な思いをした経験があった」とコメント。「ジョークの一環ではありますが“解決方法”として投稿してみました(一応ジョーク)」と明かし、「怖い思いをする店員さんが減るといいですね」と語った。

「怖い人かも…」“強そうな苗字”の名札はクレーム対策に有効? 臨床心理士「表情などの工夫も必要」
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 名札を“強そうな苗字”にすることは、本当にクレーム対策に効果があるのだろうか。明星大学准教授で臨床心理士の藤井靖氏は「“関係フレーム理論”と言って、獅子王という名前→怖い人かも?、と経験則や想像によって自動的に作り出される現象がある」と解説。「ただ、対面や電話では声質などで強そうな名前の影響力が薄まる可能性があるので、クレームを少なくする目的であれば表情や髪型などの工夫も必要。偽名は個人情報を保護して本人の安全を守るという効果もある」とした。

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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