SEGA、360度回転するアーケードゲームを開発するも…設置が大変で大しくじり
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 『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、タレントの伊集院光が登場し、ゲーム会社・SEGAのしくじりについて授業した。

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 番組には“担任役”としてオードリー若林正恭、“生徒役”に平成ノブシコブシ吉村崇、サバンナの高橋茂雄乃木坂46賀喜遥香、タレントの黒木ひかりDa-iCE花村想太らが出演。

 今回の「しくじり企業から学ぼう!」は、SEGAのしくじり授業第2弾として、アーケードゲームを紹介。前回はメイプル超合金のカズレーザーが、SEGAの家庭用ゲーム機「メガドライブ」のしくじりを紹介したが、SEGAは過去アーケードゲームでもしくじっていた。

SEGA、360度回転するアーケードゲームを開発するも…設置が大変で大しくじり
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 ゲームセンターに対し「俺たちが作るのはゲームセンターじゃない、アミューズメントパークだ」と野望を抱いていたSEGA。「業界初」という言葉がとにかく好きで、ライバルがやってこなかった斬新なことにこだわっていた。

 1978年頃のゲームセンターは、レバーとボタンで操作するシューティングゲームが流行っており、その後は大画面で迫力のあるゲームに進化していった。そんな中、SEGAは「ゲームは“レバー”と“ボタン”だけじゃない。コントローラーの常識を壊すんだ!」と会議を重ねた。

 そして1990年、SEGAは360度回転する画期的なアーケードゲーム「R360」を開発。ジョイスティックの操作で360度全方向に回転できる体感ゲームだった。設置面積は4.5平米、高さ2.5メートル、重さ1トンとかなり大きい。

SEGA、360度回転するアーケードゲームを開発するも…設置が大変で大しくじり
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 しかし、現在はもうR360は国内になく、海外のコレクターが持っていた映像でしか見ることができない。なぜ日本から消滅してしまったのか……。それは、R360を設置すると「見守る係」が必要になるからだった。見守る係は主に「外からの侵入防止、緊急時の停止、手荷物やベルトの確認、ゲームの起動」など、R360専門の仕事を担当する。

 1つのゲームに担当スタッフを配置するのは、街のゲームセンターにとっては厳しい。また、R360はその真新しさから大ヒットし、長蛇の列ができたため、客をさばくスタッフまで必要に。人件費がかさむため、普及は難しかった。

 SEGAは「革命」「業界初」にこだわるあまり、会議中誰もR360の設置の大変さに気づかなかったようで、これには出演者たちからツッコミの嵐が巻き起こっていた。動画ABEMAビデオで配信中。

(「しくじり先生 俺みたいになるな!!」より)

【映像】伊集院光がSEGAのアーケードゲームを解説
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【まとめて観る】しくじり先生 俺みたいになるな!!
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