『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、タレントの伊集院光が登場し、ゲーム会社・SEGAのしくじりについて授業した。
【映像】SEGAのテクノロジーはすごかった! “男が人生で最初に握るコントローラー”とは…?(※30分ごろ~)
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”に平成ノブシコブシの吉村崇、サバンナの高橋茂雄、乃木坂46の賀喜遥香、タレントの黒木ひかり、Da-iCEの花村想太らが出演。
女子高校生向けのゲーム「プリント倶楽部」が大ヒットしたSEGAは「ブームを作るのは女子高生だ」と考え、新たに女子高生の心を掴むゲームの開発を目指した。そうして1996年にでき上がったのが、誰でも名刺が作れる「ネーム倶楽部」だった。当時は携帯電話の普及が始まった頃で、電話番号の交換を想定して開発した。
しかし、女子高生は「名刺って何回も作るものじゃない。1回で十分」と反応が薄く、SEGA社員いわく「(当時は)名刺用の白紙が空母1隻分残った」と、とんでもない事態に。プリント倶楽部が大ヒットしたときは「シールの紙がたりない」という苦情が多かったため、ネーム倶楽部では大量の紙を用意していた。
引き続き女子高生をターゲットにしたSEGAは、次に「AROMA CLUB」を開発。これは、占いのジャンルを選び、質問に答えると占いの結果と運を呼び込むアロマオイルが出てくるマシン。しかし「シンプルにいらない」と当時の女子高生にはウケず、SEGAの倉庫にはアロマの小瓶が大量に残ってしまった。
アロマの小瓶の処分に困り、ずっと倉庫に保管していたSEGA。すると、ある日、瓶の中に入っていたアロマがすべて蒸発し、小瓶だけが残っていたという。伊集院は「誰もいない倉庫がいい匂いだったでしょうね」とコメントし、笑いを誘った。
その後、失敗が続いても諦めないSEGA社員は「もっと革命的な倶楽部を作ろう」と、倶楽部シリーズの究極系とも言える「オーラ写真倶楽部」を開発。これはオーラで診断する占いマシンで、手のひらをかざしてカメラで撮影するとオーラが写るもの。
残念ながら「オーラ写真倶楽部」はまったく浸透しなかったといい、伊集院は「アロマとプリクラが合体して悪い方に出た結果」と解説。結局、SEGAは女子高生向けに作るゲームからは撤退。伊集院は「女子高生の心はムズい。狙いに行けば行くほどスベる可能性が高い」とSEGAの失敗から分かる教訓を語った。
(「しくじり先生 俺みたいになるな!!」より)