若手俳優のトップランナーとして活躍するソ・イングクが、初めて時代劇に挑戦したことで話題を集めた『王の顔』がABEMAで放送される。「王になるべき顔」を持つ王子が様々な困難を乗り越え運命を切り開いていく姿が力強く描かれていく。
16世紀末、朝鮮王朝14代王・宣祖の時代。「王になってはならない相(顔)だ」と予言されながらも王位に就いて以来、国が安定しないことを気にしていた王(イ・ソンジェ)は「自らの相を補う女人を側室に迎える」ことで運命を変えようと目論み、候補者を探していた。一方、彼の次男である光海君(ソ・イングク)は、王になる野心は持たず臣下として父を支えようとしていたが、持って生まれた吉相が、父を不安にさせていた。そんな中、宮廷の観相師が王に必要な相を持つ貴族の娘カヒ(チョ・ユニ)を発見。しかし、彼女は、平等な国造りを目指す秘密結社・大同契(テドンゲ)の仲間たちに助けられ、姿を消してしまう。3年後、大同契を率いるドチ(シン・ソンロク)は、王に近づく方法を探していた。
▶映像:【ソ・イングク×スヨン×マ・ドンソク】元カレは天才詐欺師♡~38師機動隊~全話
7代王・世祖とその弟とがひとりの女性をめぐって争う『不滅の恋人』、11代王・中宗が料理をおいしそうに食べる『宮廷女官 チャングムの誓い』、19代王・粛宗とヒロインが恋に落ちる『トンイ』、22代王・正祖が主人公の『イ・サン』など、朝鮮時代の歴代の王は、ドラマの中で様々な形で描かれてきた。『王の顔』では、15代目の王として即位したものの、勢力争いに巻き込まれた後に廃位されてしまった光海君の波乱の青年時代を取り上げている。キーワードとなるのは「観相」。これは、人の顔の作りを見てその人の運命や持って生まれた性質を判断する方法で、『パラサイト 半地下の家族』でもおなじみの名優ソン・ガンホが主演した映画『観相師』のテーマにもなっていた。主人公の光海君は自身がすばらしい「相」を持っているだけでなく、人の相を見る才能もあるという設定で、様々な人々の顔を読み解いていくシーンも登場する。
これまで『ショッピング王ルイ』や『元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~』といった現代劇で、エネルギーあふれる演技を見せてきたソ・イングクは、おなじみのいたずらっこのような表情に加え、強い怒りや悲しみといった感情の幅を存分に使いながら、複雑な立場にある主人公を熱演。先輩俳優たちに囲まれながら、役とシンクロするかのように成長していく姿を見せ、主演俳優としての存在感を発揮している。
そんな彼を息子以上の存在として警戒し、対立していく王・宣祖役は『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~』のイ・ソンジェ。数多くの作品に出演してきたベテランらしく、自らの呪われた運命に抗うように生きてきた冷徹な王を迫力たっぷりに演じている。王とその息子の未来の鍵を握るカヒ役は、『月桂樹洋服店の紳士たち~恋はオーダーメイド!~』のチョ・ユニ。兄を亡くして以降、男性として生きているという設定のため、冒頭では凛々しい男装も披露している。初恋の人である光海君との切ない恋の行方にも注目してほしい。
ドラマ『王の顔』は9月16日よる7時50分よりABEMA【韓流・華流チャンネル】にて放送。