メイクを落としたら、心に何かが滲んでくる
悲しい、辛いとも違う・・・名前のないこの感情。
それを表す言葉が見当たらないから、音楽にした。
だから、歌詞自体は曖昧。
言葉にできない想いは、トラックに詰め込んだ。
気を紛らわすために、口笛を吹く。
落ち着くから、爪をいじっちゃう。
沈黙が怖くて、口遊むように溜息を吐く。
時に荒涼としてしまう『心の中』を表現した『無機質な部屋』には、幻想的かつ過激な配色の巨大なテディベアが配置されている。それに包み込まれるシーンは、いつまで経っても、誰かに守られていたい!という願望=ピーターパン・シンドローム(大人になりたくない)的な『幼さ』を表し、一方で、テディべアと対峙しようとするシーンでは、その『自分過保護』によって、世界から取り残されるかも知れない!という危機感や恐怖感が表現されている。