将棋の順位戦A級3回戦が9月25日に行われ、斎藤慎太郎八段(27)が菅井竜也八段(28)に117手で勝利した。斎藤八段は、A級初参加ながらこれで1回戦から無傷の3連勝。渡辺明名人(棋王、王将、36)への挑戦権争いに向けて、最高の形で前半3局を終えた。
強豪ばかりが10人揃ったA級に今期から参戦している斎藤八段は、菅井八段の三間飛車に対して、居飛車で対応。周囲の予想通り対抗形からのスタートとなった。両者互角のまま夜戦に入ると、いよいよ本格的な戦いが開始。菅井八段の端攻めに対して、冷静に受けると攻撃のターンが巡ってきてからはリードを拡大。相手の粘りにもひるまず、落ち着いた対応と、確実な寄せで3連勝をもぎ取った。
順位戦A級は10人参加の総当たりで、現在は3回戦が進行中。2戦を終えて佐藤天彦九段(32)が2連勝だったが、斎藤八段は一足先に3連勝を決める形となった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)