9歳の時に父を殺され、その犯人を17年間も探し続けた男性について、中国メディアなどが報じ話題になっている。男性の復讐心が犯人逮捕に至った、映画のような展開とは。
執念の犯人捜しを続けたのは、中国・雲南省出身のシャン・ミンチェンさん。遡ること20前の2000年、9歳だったミンチェンさんは近所に住むジュン君と一緒に水たまりで遊んでいた。しかし、些細なことでけんかが始まってしまう。
最初は子ども同士のけんかだったものが、お互いの家族も加わり大人を巻き込む騒動へと発展。ミンチェンさんがけがをしていると知った父のウェンジィさんはその夜、ジュン君の家に押しかけた。しかし、相手の家族に囲まれ、ナイフで切りつけられ、亡くなってしまったのだ。ウェンジィさんを殺害した犯人は逃走し、警察もちゃんとした捜査をすることはなかった。
稼ぎ手を失った一家は困窮。子どもながら街で麺を売って小銭を稼ぎ、小学校も退学したミンチェンさんはある決意をする。
「父を殺し、家族を大変な目に合わせた男を探し出し、法の下でさばいてやる」
ここからミンチェンさんは犯人に関する情報収集を開始。2007年、2013年に犯人の目撃情報を得たものの、発見には至らなかった。そして2017年、「ある食器工場で働いている」という有力な情報が寄せられ、ミンチェンさんは2000キロ以上離れた福建省へと向かった。
ミンチェンさんは工場のそばで3日間張り込み、ついに犯人を見つけ出した。名前を変え逃げ続けた犯人は逮捕され、無期懲役刑に。ミンチェンさんの17年もの執念が実を結んだ。
「父は首、心臓、ふくらはぎ、腹、手などを18カ所も刺された。1人が父を刺したとは思っていないし、家族は犯人の逃亡を助けていたはずだ。17年という長い時間を取り戻すのは難しいことだよ」(ミンチェンさん)
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