“文化系プロレス”DDTが11月3日に大田区総合体育館でビッグマッチを開催する。現在、DDTマットではこの大会でのマッチメイクが次々と決定、また前哨戦も行なわれている。
9月27日の後楽園ホール大会では、人気ユニットDAMNATIONがメインイベントに登場。#STRONGHEARTSとの合体ユニットで勝利を収めている。11.3大田区のメインは遠藤哲哉vs佐々木大輔のDAMNATION同門対決。試合が決まると、両者はここまでタッグを組みながら競い合うという形で“前哨戦”を繰り広げてきた。
しかしこの日、試合後の佐々木が遠藤を攻撃、DAMNATION追放を宣言する。だが他のメンバーはこれに従わず、逆にDAMNATION創設者である佐々木を集団でボコボコに。遠藤もまた佐々木追放を画策、メンバーは現チャンピオンである遠藤についたのだった。ボロボロになり、一人取り残された佐々木は報復の闘いに打って出ることに。11.3大田区でのタイトルマッチは、ユニット内対決から因縁の抗争に様変わりした。ファンが多いDAMNATIONだけに、遠藤と佐々木の“ストーリー”の結末も気になる。
この9.27後楽園では、EXTREME級王者の青木真也がアントーニオ本多を相手に防衛戦を行なった。ルールは5ロストポイント制。それもダウンやエスケープ、ギブアップなどに加え「モノボケ(で笑う)」もロストポイントになるDDT流の過酷ルールだ。
得意の寝技で次々とギブアップを奪うも、モノボケ対策も強いられ苦戦する青木。アントンが繰り出すモノボケについ笑ってしまいポイントを失うピンチもあった。それでもなんとか勝利を収めると「俺が表現したいのはこの振り幅」とコメント。
(佐々木は創設者ながらDAMNATION追放に)
青木は9月10日に久々のMMAマッチを『Road to ONE』で行なったばかり。そして17日後にはモノボケに耐えていた。その振り幅、落差が今の青木真也の持ち味だ。
さらに青木は、11.3大田区での次期挑戦者に“大社長”高木三四郎を指名した。曰く「方々からアイツは悪い奴だ、搾取してるって声が届くんで」。高木が指名したルールはウェポンランブル。選手それぞれが持ち込んだ公認凶器が次々と登場する試合形式だ。その凶器のアイディアとして「高木三四郎の急所をいくつか握ってるんで。そこを突きたい」と青木。
「高木さんも忙しくて家に帰れない日々が続いてると思うんで。僕も……忙しくはないけど一人には慣れてきました。俺たちはファミリーですから」
そんな意味深なコメントも青木は残している。リング上ですべてをさらけ出すのがプロレスラーとよく言われる。過去のウェポンランブル戦では選手の携帯番号が生中継で晒された。青木の口ぶりからすると、高木戦はそれ以上、相当なところまで踏み込む可能性(危険性)がある。
写真/DDTプロレスリング