30日、重要指名手配容疑者の現在の姿を、AI(人工知能)で予測した特設サイト「TEHAI」が公開された。
【映像】AIが予測した重要指名手配容疑者の“今の姿” 心当たりがあれば情報提供を
記憶が風化し、情報が少なくなっていく中、重大事件を過去のものにしないために誕生した「TEHAI」。このプロジェクトではヤフーなどが協力し、AIによる画像解析技術を活用。顔写真のデータ数万枚からしわの入り具合など、人の老化に応じた特徴をAIが分析し、その情報を過去に撮影された容疑者の顔写真に反映させることで、今の姿を予測している。
例えば、2012年、六本木のクラブで起きた殺人事件の主犯格とされている見立真一容疑者。「TEHAI」では、2012年に撮影された写真から8年後の姿を痩せていた場合、特に変わらない場合、太っていた場合の3パターンそれぞれについて予測。さらに、肌の質感などが異なるAからCまでの3タイプの予測で、1人につき9パターンの写真が公開されている。
事件から22年が経過し、群馬県高崎市内で一家を殺害したとして指名手配されている小暮洋史容疑者の場合は、見た目の変化が大きく起きている可能性もある。
他に公開対象となっているのが、岩手県宮古市で2008年に女性を殺害した疑いがある小原勝幸容疑者、東京都三鷹市で2005年に男性を殺害した疑いがある上地恵栄容疑者、山梨県山梨市の住宅で2013年に現金を奪って男性にけがをさせた疑いがある宮内雄大容疑者、合わせて5人の指名手配犯だ。
「TEHAI」では、サイトを通じて、調査本部のある警察署に情報提供することができ、有力な情報提供には容疑者に応じて報奨金が支払われる予定だ。
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