「観客数5000人でも騒げばアウトだが、5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫」本格化する経済社会活動再開に京大・宮沢准教授
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 10月に入り、飲食店支援の「Go To イート」がスタート、「Go To トラベル」の対象に東京発着の旅行も追加されるなど、経済社会活動が本格的に動き始めている。また、入国規制も緩和され、全世界から中長期訪日者の受け入れも始まった。

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「観客数5000人でも騒げばアウトだが、5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫」本格化する経済社会活動再開に京大・宮沢准教授

 新型コロナウイルスの感染対策について、「大声で騒がない」「唾・唾液が飛散しないようにマスク着用」「消毒していない手や指で目・鼻・口を触らない」といった基本動作を徹底することで、“感染機会を100分の1に”と一貫して呼びかけてきたのが、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授だ。

 “100分の1作戦”について、宮沢准教授は「ウイルスの種類にもよるし、議論もあるところだが、感染が成立するウイルスの量、その10倍、100倍の量で比較すると、やはり死亡率も高まるし、ワクチンも効きにくくなる。逆に言えば、もうちょっと上手な逃げ方があるよ。それはそんなに難しいことじゃなくて、ポイントさえ掴めれば家に籠もらなくて大丈夫だよ、という話だ」と説明する。

「観客数5000人でも騒げばアウトだが、5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫」本格化する経済社会活動再開に京大・宮沢准教授

 東京都の小池知事は「会食で感染したケースが多くなっている。大人数で大声をあげて杯を重ねるのではなく後味が悪くならないためにも対策をとってほしい。いずれにしても基本を守っていただくことに尽きる」「安心して観光を楽しんでいただく上で、感染防止対策を徹底するのは基本中の基本」と、コロナ対策との両立を繰り返し訴えている。

 宮沢准教授も「シルバーウィークやGo To キャンペーンによって感染者数が増えたよ、ということがテレビでも放送され、PCR検査の問題が議論されることになると思う。しかし大切なのは、どうすれば感染しなくなるのかだ。冬は窓を開けられない。そういう中で、100%ではなく、普段の生活の中でストレスなく、“99%はかからないよ”ということを覚えてもらえるよう、啓発してほしい」と訴える。

「観客数5000人でも騒げばアウトだが、5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫」本格化する経済社会活動再開に京大・宮沢准教授

 その上で、Go To キャンペーンについて宮沢准教授は「皆さんがマスクをして大声を出さなければ、野球場を満員にしても構わないと思う。これまでも5000人だから大丈夫だということではなく、5000人でも皆で騒げばアウトだ。5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫なはずだ。その意味ではGo To トラベルにようやく東京が入ったというのは良いことだと思うし、Go To イベントの事業者選定についても、冬になる前にやった方がいいと思う。家庭での食事も職場の飲み会も、“静かに楽しみましょう”ということで事足りる。インフルエンザ対策も同様だが、おじいちゃんおばあちゃん、基礎疾患を持っている人にうつさないよう、気に留めることが大切だ」と話した。

「観客数5000人でも騒げばアウトだが、5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫」本格化する経済社会活動再開に京大・宮沢准教授

 また、これから気になる「インフルエンザ」、そして「冬」について、宮沢氏は「ウイルスが弱くなっているという可能性もあるが、そもそもウイルスは冬に流行るもので、コロナも同様だ。特に冬に強いウイルスなので、これから重症者数が上がってくる可能性はある。これをものすごく警戒している人と、ものすごく集団免疫ができているからもう大丈夫だと楽観視している人に分かれつつあるが、私はそのどちらでもない。あくまでも過度な自粛は不要だが、要点をおさえてピンポイントでやっていくということだ。確かに今年の冬は例年に比べインフルエンザの感染者は少なくなると思う。しかし無防備でやっていけば感染者数は増えるし、高齢者に限って言えばコロナの方が重症化が怖い。新型コロナウイルスの死者数がインフルエンザよりも多くなる可能性もあるので、警戒は必要だ」と話していた。

「観客数5000人でも騒げばアウトだが、5万人でも行儀よく見ていれば大丈夫」本格化する経済社会活動再開に京大・宮沢准教授

 オンラインサロン『田端大学』を主宰する田端信太郎氏は「人間はよく分からないものは怖く感じると思うが、良くも悪くも慣れてきたのではないかと思う。メディアの空気を見ていても、欧米の様子が放送されていた3月ごろの恐怖感に比べると、むしろ今は飽きつつあるのかなと。おそらくコロナをやっても視聴率が取れなくなってきているんじゃないか。極論かもしれないが、醤油だって1リットルを一気飲みすれば死んでしまう。しかし昔から慣れ親しんでいるものだから、誰も醤油を怖がらない。インフルエンザに対しても、昔から騙し騙しやってきたはずだ。“withコロナ”についても、要するにそういうことだと思う。半年以上が経って、折り合いをつけながらやっていくしかないね、というふうになってきたのかなと思う」とコメント。紗倉まなは「終わりが見えないということで、“どうせウイルスと共生していくんだから”と、よくない方向で“共生論”を語る方が増えた気がする。やはりポジティブな兆しや目標がないと、なかなか徹底できない部分があるかもしれない」と懸念を示していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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