1日、メモリーの一部が故障し株価などの情報を配信できなくなったため、終日にわたり取引が停止された東京証券取引所。システム障害を解消し、2日の午前9時から通常通りの取引を再開した。
1999年に株式の取引がシステム化して以降、全ての売買が停止したのは初めて。きのう一日で東証が受け付けた売買の注文は全てキャンセルされ、無効になるという。
東証はきのう夕方に会見を開き、謝罪。しかし、この会見に「東証システム障害の会見見てます」「え、これで会見終了?? 今日ついた金利、逆日歩どうすんだ!!!」「賠償賠償!!」という声をあげたのが、システムエンジニア兼社会保険労務士でローリスクの投資を中心に収益を上げているという投資家の「ローリスク戦士たかっち」さん。
きのうは、突然の取引停止で注文の取り消しができず不安だったという。
「昨日の取引停止は8時台後半ぐらいにいきなり。それまでは注文受け付けられていたんですよ。注文出した8時50分過ぎになって、もう何も取引ができなくなってしまった時に、出した注文の取り消しもできなくて。この注文もそのまま執行されるのかされないのかという不安感も、多くの投資家さん持っていたと思います」
きのう決済する予定だった金利分が、全て損失となってしまったというたかっちさん。金利は補償してほしいと訴える。
「信用取引って持っているだけでも金利が発生するんですけど、それを決済したかったのにできませんでした。きのう決済する予定だった建玉(未決済分)の金利分は丸損となってしまっている。(金額は)そんなにすごい額ではないですけど数千円とか。例えば1日に少しでも取引できれば逃げ場はありますけど、終日取引停止だとただ払うしかないですよね。正直言って、すべての投資家の信用取引の金利1日分は補償してほしいという思いがあります」
きのうの取引停止は、日本株の信用にも関わってくると話す。
「取引停止ということによる日本株全体の信用ですよね。普通に考えて、売れないものは買われないと思うので。今回は終日停止となってしまいましたけど、今後二度とこのようなことがないようにしてほしいと思っています」
この記事の画像一覧





