「事故物件」…それは殺人・自殺・火災による死亡事故等があった“いわくつき”の部屋。そんな事故物件に住み続け<事故物件住みます芸人>として活躍する松原タニシ氏の実体験による著書「事故物件怪談 恐い間取り」を亀梨和也主演、「リング」の中田秀夫監督によって映画化。映画『事故物件 恐い間取り』が、大ヒット上映中。
公開後、週末の興行収入ランキングでは2週連続第1位を達成し、興行収入 20億円、観客動員は 150 万人を突破いたしました! SNSでは、 「日本のホラー映画界に一石を投じる怪作。」、「恐いけど、恐いだけじゃない!やみつき感」、「新感覚というかホラーの最先端をひた走っていた」などのコメントが多数。また、演出上ではありえないはずの「助けて…」の声が聞こえた、「あるシーンでずっと鈴の音が聞こえる」など本来あるはずのない音声が入り込んでしまっているとの話題が波紋を呼び、本当に聞こえるのか検証すべく何度も劇場に足を運ぶ観客も続出。まさに“いわくつき”の映画として口コミが拡がり、いまや社会現象になりつつある本作。
10月2日、4DX・MX4D版上映を、本作の原作者である松原タニシが鑑賞。前後左右や上下に動くモーションシートや水しぶき、霧、風、光、香りをはじめとしたエフェクトの数々が、映画の様々なシーンと連動する4DX・MX4D版上映。リアルな恐怖体験もいくつも経験してきた松原タニシの感想とは?
ーー観る前の気持ち
お化け屋敷とか苦手で、分かっていて驚かされるのが苦手なので、そういう意味で恐いというか、びっくりさせられたら怖いなという気持ちでした。
ーー4DX、MX4Dが公開されると聞いてどう思いましたか?
ただでさえ二回三回と観てくださるお客さんが多い作品ですごく嬉しく思うんですけど、僕も何回も観させてもらって、観るたびに発見があって、細かい部分にも思考が張り巡らされていて、何回でも楽しめる作品ですが、さらに4DX、MX4Dが導入されるという事で、どのシーンでどういう仕掛けがあるんだろうとか、感情がさらに休まる暇がない、どうなってしまうんだろうという気持ちです。どうなっていくんだろう『事故物件 恐い間取り』は。自分が体験したものや書いたものをどんどん皆さんにいろんな楽しみ方を作っていただいて、面白いことになってるなという感じです。
ーー実際に体験してみてどうでしたか?
恐いを通り越して面白かったですね!特にクライマックスシーンは壮大なアトラクションというか、凄いお得な遊園地というか、ジェットコースターは5分くらいで終わるのに、それが2時間通して映像もあって体験できるという色んな意味の絶叫系遊園地ですよね。水、匂いなど色んな仕掛けが面白かったです。
ーー一番印象に残ったシーン、注目してほしいシーン
映像とリンクというよりは心情とリンク。登場人物の気持ちとリンクしている部分があったりして、それが面白いなと思います。自分がつらい時・切羽詰まった時、心がキューっとなる瞬間を物理的に間隔で味合わせてくれるというのは新しいなと思いました。僕が実際に、事故物件で使われてない駐輪場の裏の廊下を探索した時に、足をペタペタペタと何かに触られた体験があったのですが、あの時を思い出させる「何かに触られる」という恐怖はどのシーンか言えないが、うぉーっとなりました。
ーー今後4DX、MX4Dをご覧になる方へ一言
住んでる事故物件に座椅子があって、布団でなく座椅子で寝てしまうことがよくあり、朝起きたら色んな所が痛くなっていたりするのですが、もしかしたらこの4DX、MX4Dで体験したような感覚が寝ている間にも起きているんではないか。もしそうだとするのなら「事故物件座椅子体験」を皆さんも体験できる!(笑)
色んな仕掛けがありますが、正直この映画に関してはどこまでが人為的な仕掛けで、どこからが「実はプログラムではそんな仕掛けしてないよ」という可能性もあるのではないのかなと思いました。だからあなたが今感じているのは4DX、MX4Dによる感触なのか、もしかしたらそれ以外の感触の可能性もあるんじゃないかなと…。
その辺も疑いながら、体験してみてるとより恐いと思います。
ーー大ヒット!多くの方にご来場いただいていますが、今のお気持ちは?
現実感がないというか、色々な関係者が良かったねとなっていることが嬉しいですし、作り上げた監督・スタッフ製作陣・宣伝の方々、そして役者陣・演出陣、すごく大事に大切に作品をみんなで扱って盛り上げようとしてくれた感じがありました。観に来て下さる方もこんなに恐い題材にも関わらず、面白さを進んで見つけてくださり、この作品に対する皆さまの深い愛情に感謝しています。
(C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会