「人気プロ野球選手が暴行罪で逮捕!」という驚きの出来事から始まるヒューマン・コメディの傑作がABEMAで初放送される。刑務所内に暮らすユニークな男たちの生態と主人公の人生の行方から目が離せない。
▶映像:刑務所の出来事をブラックユーモアたっぷりに綴るヒューマンコメディー
プロ野球界を代表する抑え投手として活躍していたジェヒョク(パク・ヘス)は、大リーグ行きを控えた大事な時期に、妹ジェヒに暴行しようとした相手に重傷を負わせ刑務所生活を送ることになってしまう。西部拘置所に収監された彼はそこで刑務官となっていたかつての親友ジュノ(チョン・ギョンホ)と再会。その後、西部刑務所へと移送され、ミンチョル(チェ・ムソン)ら個性豊かな男たちと同じ部屋で生活を始める。やがて、利き腕の異常に気付いたジェヒョクは選手引退を考えるようになるが、ジュノはなんとか野球を続けさせようと奔走する。
90年代の高校生たちの青春を当時のカルチャー満載で描いた『応答せよ1997』に始まる『応答せよ』シリーズで、韓国ドラマ界に新しい風を吹き込んだシン・ウォンホ監督が手がけた『刑務所のルールブック』。予想の出来ないストーリーと、それぞれに複雑な事情を持つユニークなキャラクターたちが人気を呼び、ケーブルテレビで放送されたドラマであるにもかかわらず韓国では最高視聴率13.2%を記録した。
罪を犯した男たちが集まる刑務所が舞台ではあるものの、「野球以外に取り柄のないぼーっとした男」という設定の主人公のジェヒョクをはじめ、とぼけたキャラの受刑者ばかりの日常には笑いがいっぱい。インスタントラーメンのお湯が配られたり、フライドチキンが人気メニューだったりといったディテールも楽しい。
主人公ジェヒョクを演じているのは『六龍が飛ぶ』のパク・ヘス。無駄口は一切きかないが、強い意思を持って野球に取り組んできた人物を好演している。ガールズグループf(x)出身のクリスタル演じるジホとの不器用な恋愛模様にも注目してほしい。
ジェヒョクの親友でクールに見えて実は熱い男ジュノ役は、シン・ウォンホ監督の新作『賢い医師生活』にも出演しているチョン・ギョンホ。友人であることを周囲に隠したまま、ジェヒョクの再起のため、献身的に力を尽くす姿が感動的だ。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』とはまったく違う役柄で登場するチェ・ムソン演じるミンチョルをはじめ、百想芸術大賞TV部門の助演男優賞を受賞したパク・ホサン扮する手先が器用なチョルドゥ、ボーイズグループWINNERのカン・スンユン演じる窃盗の常習犯ジュヒョンといった受刑者仲間たちにも、見ているうちに親しみが湧いてくる。さらに、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でスターとなったチョン・ヘインが、部隊内で部下を殺害した容疑で収監された軍人役で登場。他のドラマではほとんど見せたことのない張り詰めた表情で複雑な背景を持つ人物になりきっている
『刑務所のルールブック』は10月8日(木) 22:10 ~よりABEMAにて放送。