10月11日、立ち技格闘技イベントRISEがぴあアリーナMMで大会を開催する。久々のビッグマッチであり、RISEにとっては初の“那須川天心のいないビッグマッチ”でもある。これまでRISEを牽引し、大きくしてきたのが那須川であることは間違いない。
では今回、那須川不在のRISEビッグマッチで選手たちが何を見せるか。那須川の「キックの試合はあと10戦はしない」という発言も注目される中、新たな“主役”の登場が大きなポイントになる。
その那須川は9月27日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会に出場。メインイベントで皇治に判定勝利を収めた。KOは逃したものの圧勝だった。この試合をRISEファイターたちはどう見たのか。10.11RISE横浜大会を中継するABEMAがインタビュー映像を公開している。
「(今までで)一番弱かったんちゃう、今日の天心」
皇治戦の感想をそう語ったのは、10.11横浜大会で-63kgトーナメントに参戦する原口健飛だ。8月のRIZINで大雅をKOするなど絶好調の原口。「(那須川は)キックをやめると言ってるけど何の心配もない。僕らがいるんで。“RISEは原口に任せる”という試合にします」と自信を語った。
その原口と舌戦を展開してきたのが、昨年の-61kgトーナメントで優勝した白鳥大珠。今回のトーナメントでも優勝候補であり、原口との決勝戦実現が期待されている。
那須川と同門の白鳥は、会場で那須川vs皇治を観戦。皇治の打たれ強さも讃えながら、自身の大一番への思いを語った。
「俺以外に主役はいないでしょ。僕がRISEに出る時にはだいたいメインに天心がいたんですよ。天心はここまでRISEを大きくしてくれた。あとは俺に任せてくれよ、と。これからは俺が先頭に立ってやっていく。それを分からせる試合にします」
RISEの主役は自分。そんな強い思いを抱いているのは男子選手だけではない。女子王者にして、やはり那須川と同じTEAM TEPPEN所属の寺山日葵は「私も(那須川と同じように)あのくらい一方的な試合がしたい」と、那須川vs皇治戦に刺激を受けたようだ。
寺山は10.11RISE横浜大会で、女子トーナメント1回戦に臨む。各団体から強豪が集い、参加8選手中チャンピオンが5人というハイレベルなトーナメント。神村エリカプロデューサーは、結果だけでなく男子に混じってどれだけのインパクトを残すかが重要だとしている。だからこそ、寺山は天心のような圧倒的な勝ち方を狙うのだ。
優勝賞金300万円、KO賞は1試合最高50万円と賞金も破格なトーナメントに、前RIZIN女子王者の浜崎朱加が「夢あるわ」と言い、パンクラス女子王者の藤野恵実は「私も出たい」。総合ファイターも注目するRISE女子トーナメントは、那須川天心に代わるRISEの主役争いという面でも期待が大きい。