放送・配信中の「ナスD大冒険TV」vol.23で「世界初! 無人島の花火大会」の密着映像を紹介した。2020年に花火を見られなかった全ての方に捧げる特別編になっている。
今回、無人島での花火を手がける鍵屋は、江戸時代から360年以上も続く花火屋の屋号で、集客数100万人以上に達する東京・江戸川区花火大会などの演出も手掛けている。
鍵屋の15代目に「無人島で花火をあげたい」という願いを聞いてもらいに会いに行くと、一人の女性がいた。宗家花火鍵屋15代目の天野安喜子氏だ。柔道七段の凄腕で、福岡国際女子柔道選手権大会では銅メダルも獲得。2008年に開催された北京オリンピックの柔道では日本人女性初の審判も務めたほどだ。
【映像】2020年に花火を見られなかった全ての人へ――ナスDが送る世界初「無人島花火大会」打ち上げ映像
ナスDが「無人島で花火を上げたい。それを鍵屋さんにお願いできたら」と打診すると、天野氏は「うれしいですね」と笑顔。花火を打ち上げる条件として「(1)関係各所に花火を打ち上げる許可をもらう」「(2)周辺に燃えやすい物がないかを事前に確認」「(3)花火の筒を置く平らな場所があるかどうか」の3点を挙げた天野氏。それが揃えば協力できるという。
それから1カ月後、3つの条件の確認が取れ、無人島花火大会は開催されることに。開催5日前、トラック2台を使って運び始めた花火とそれに関する道具の総重量はなんと5トン。それを1700km離れた無人島まで運ぶという。
運が悪いことに無人島周辺の天気予報はしばらく曇りのち雨だ。雨のせいで花火が打ち上げられない可能性も十分ある。しかし、世界初となる無人島での花火大会にスタッフ一同がワクワクしていた。
トラックが鹿児島港に到着するとそこからはフェリーで移動。その船で無人島に向かうのではなく、12時間かけてまず近くの離島を目指すという。ちなみに周辺の天気予報はこの段階で3日間曇りのち雨のち強風……せっかくここまでたどり着いたのに、悪天候で花火を諦めなければならない可能性もある。かなり厳しい状況だ。
しかし天野氏は前向きだった。現地に到着すると「まず打ち上げの現場がどういう形状なのかを確認したい」と話し、若い職人を連れて下見のため無人島へと向かった。船の上では強い風を全身に受けながら「無人島に大輪の花を咲かせます」と力強く宣言した。
いよいよ無人島に到着し、岩場をよじ登り打ち上げ場所を選定。5トンの荷物を運ぶには船で12回、無人島と本島を往復しなくてはならない。こんなに苦労して運搬しても、当日天気が悪ければ全てが水の泡だ。果たして、無事無人島の夜空に大輪の花を咲かせることはできるのだろうかーー。
(ABEMA「ナスD大冒険TV」より)