『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、芸人のカズレーザーが登場し、「デマ」を題材として、しくじり授業を行った。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”には平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、乃木坂46の高山一実、YouTuberのゆな、モデルの野崎萌香らが出演。
【映像】カズレーザーにまんまと騙される出演者たち「なるほど~って言っちゃった」
「世の中のお騒がせな事件」を調べることが好きだというカズレーザー。今回は、ガセネタがきっかけで起こった世界の騒動を紹介していくが、話の中にはカズレーザーが「ガセにまつわる罠」を出演者らに内緒で仕込んでいた。
まず、カズレーザーが紹介したのは1973年、実際に愛知県で起こった「T信用金庫事件」だ。数人の女子高生が電車内で「信用金庫は強盗に襲われるから危ないよ!」と冗談で言った一言が、近くにいた別の人間が断片的に聞き取り、「T信用金庫が危ない」という口コミに発展。その結果、T信用金庫に市民が殺到し、総額14億円が引き出された。
(※「ガム・ミルク理論」は実在しません)
ここでカズレーザーは「ガム・ミルク理論」を紹介。「牛乳は噛んで飲むほうがいい」という噂に対して「本当だよ」と言われるよりも「嘘だよ」とネガティブな情報を与えられたほうが、人は信じやすいというメカニズムだと説明した。
また、1910年、ハレー彗星が地球に接近したときには、世界で「地球の空気が5分間なくなる」というデマが広まり、パニックに。5分間息を止める練習をする人や、酸素吸入のために自転車のチューブの買い占めなどが起こったという。
カズレーザーは「大きな事件やイベントが起こったときにデマが広がりやすい」といい、これを「もう1つの月理論」と説明。アポロ11号が月の石を持ち帰ったことで、偽物の月の石が出回り、多くの人が偽物を買ったという。さらにその総量は「月の質量を超えた」と語り、理論を唱えた学者の顔写真つき論文も紹介した。
紹介された“理論”に、出演者らは「知らなかった」と興味深そうな様子。しかし、最後にカズレーザーは「今回の授業の“理論”は全部嘘です!」と衝撃発表。「ガム・ミルク理論」「もう1つの月理論」「いびつなアルマジロ理論」は、事実をベースに巧妙に仕込まれた“嘘”の理論だったのだ。
ちなみに、理論説明の際に紹介された学者の写真は、サンミュージック所属の芸人の写真を加工したもの。まんまと信じてしまったスタジオの生徒役らは「やられた」「悪質だよ!」「広まったらどうするの!」とクレームをつけていた。
※授業で紹介した“理論”は全て嘘です。
(「しくじり先生 俺みたいになるな!!」より)