鋭い目つきにオン眉、三つ編み姿の女の子のマスコット。ボルクバレット北九州の「バレ子」がいま、ひそかに話題を呼んでいる。
マスコット──。もともとは「人々に幸運をもたらすと考えられている人・動物・もの」。現代では、Jリーグマスコット総選挙2020で1位に輝いた横浜F・マリノスの「マリノスケ」のようにその愛くるしさが人気となっている。
フットサルでも、いくつかのクラブチームにはクラブマスコットが存在する。なかでも今密かに話題なのが、鋭い目つきにオン眉、三つ編み姿の女の子・ボルクバレット北九州の「バレ子」だ。
■有名イラストレーター326さんが生み出したバレ子
今シーズンからF1(1部リーグ)に昇格した北九州は、18日に行われたエスポラーダ北海道戦で今季初の地元開催を迎えた(4日に行われた立川・府中アスレティックFC戦は福岡県久留米市での開催)。
点を取り合うシーソーゲームが繰り広げられるなか、好ゲームに華を添えたのがバレ子だった。前半途中からバックスタンド側のピッチサイドに登場。ABEMAの視聴者は「バレ子でかいw」、「バレ子かわいいwww」と、試合そっちのけでバレ子の一挙手一投足を見守る。
さらにハーフタイムショーには、北九州市立大地域創生学群プロスポーツ実習の生徒、北九州の公式応援ユニットであるバレ姫とともに参加した。動くバレ子の姿を見た視聴者は「バレ子歩いてるw」、「バレ子の動き可愛すぎる!」、「手がちょこちょこしていて可愛いw」と、あっという間に虜になってしまった。
そもそもバレ子は、佐賀市出身のイラストレーター・326さんがデザインしたキャラクターで、ボードや絵でしか存在しなかった。しかしバレ子の着ぐるみを作成して、ファンが実際に触れ合える存在にしたいとの思いからプロジェクトが発足。北九州市立大地域創生学群プロスポーツ実習の生徒を中心に、バレ子3D化に向けたクラウドファンディングが開始された。
昨年12月から今年の1月までの期間で目標とする800,000円を上回る886,000円が集まり、バレ子の3D化が決定。今シーズン開幕前にバレ子の着ぐるみが完成した。
3Dバレ子の生みの親と言っても過言ではない、北九州市立大地域創生学群プロスポーツ実習の生徒はハーフタイムショーで「こうしてバレ子が隣になっているのを嬉しく思います」と感動する。
なお、Fリーグは11月から入場制限付きで有観客試合を再開する。多くの人たちの努力の結果、この世に生まれた愛くるしいマスコットを見にぜひ会場を訪れてはいかがだろうか。
文・川嶋正隆(SAL編集部)