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(調印書へのサインを拒否し、退席する青木)

 DDTに定期参戦、EXTREME級王座を保持する青木真也が不可解な行動に出た。

 青木は11月3日のビッグマッチ、大田区総合体育館大会で団体の“大社長”高木三四郎との防衛戦を予定している。青木自身が高木を挑戦者に指名して決まったカードだ。ルールはウェポンランブル。各自が用意したウェポン(凶器、助っ人などなんでもあり)が次々と投入される、DDTらしい試合形式である。

 総合格闘家の青木だが、DDTでは男色ディーノとの対戦など“振り幅”を見せている。今回も他では見られない試合が期待されたが、10.25後楽園ホール大会で事態が急変した。マッド・ポーリーに勝利を収めた青木が、タイトルマッチをやらないと言い出したのだ。

 その翌日、26日の記者会見では、このカードの調印式も実施。しかし高木はサインしたものの、青木は「ちょっと(サイン)やめときます」。

 今林久弥アシスタントプロデューサーが「もう試合を発表しちゃってますから...」と説得するが、青木の頑な態度は変わらない。

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(試合に向けた撮影は残された高木と今林で)

「調印する前にカードの発表するの、順序がおかしくないですか? 口頭契約は成立するかとか、そういう話ですか?」

 そんなド正論をぶつける青木。これまでも同じ形でタイトルマッチを行なってきたのだが、ここにきていったい何があったのか。さらに青木はこんな言葉を残して退席。

「婚姻届と離婚届と調印書はサインしたら終わりです」

 現在、都内で一人暮らしの青木。書類にサインをするという行為自体に、何か思うところがあるのか。

 青木の名前がない調印書と高木、今林が残された会見場。高木はあくまでも「待ち続けます」と言う。「なんなら大田区(大会)が終わっても待ち続ける」と本末転倒なことも言い出したが、青木の心変わりについては「青木真也なりの恋心かもしれない」と分析。気になる相手だからこそ冷たく突き放すという“心理戦”なのか。それとも青木本人の心が揺れているのか。

 関係者によると「MMAでの次戦がなかなか決まらないことが影響している可能性もある」。果たして青木はサインするのか、DDTとマット界とファンに何を仕掛けてくるのか。相変わらず普通のことは一切しない男なのだった。

文/橋本宗洋

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