映像ディレクター Spikey Johnが自身の名を冠したニュープロジェクト ”SPIKEY FILMS” を始動。”SPIKEY FILMS” は Spikey Johnの視点で切り取ったシーンを、映像としてアップロードするプロジェクト。
現在(いま)のカルチャーを高水準の作品として昇華、その作品群がデジタル上にインスタレーションとして出現。 それぞれのフィールドに精通したプロのクリエイター陣がブレインとなり傑出したクオリティで展開する。
pikey John's comment
-今回は超炭酸水VOXとの取り組みということですがどのように捉えていますか?
僕も企業と仕事をしたいなとは思っていました。遊びでクリエイティブをやるのは いつでも出来るし、今までやってきたので。そのノリも持ちつつ、ちゃんとしたモ ノを作るのはすごい面白いんじゃないかと思って。
-ブランドとの関わり方は?
好きなことやらせてもらっていますね。一般的な企業タイアップでの映像を撮る時 よりもかなり自由度高くやらせてもらっています。作品、アート性を重視していく プロジェクトなのでいいなと思っています。
-このプロジェクトのスタイルは?
クリエイターとアーティストで、その場での化学反応を大事に作っていくというか。 型を決めて、それにハマった人達とやっていくというよりは、毎回違ったスタイル で作品を作れたら面白いかなと思っています。 ラッパーやアーティストは決めていくんですが、その中で決まったフォーマットで映 像を撮ったり、絶対にこういう演出を入れよう、みたいなのはなくて。 毎回「アーティスト」と「Spikey John」の間に生まれる世界観を作っていけたら、 という感じですね。
-映像制作において重要視していることは?
クオリティは絶対に維持したいですね。自分自身が制作において一番大事にしてい るのがクオリティ。カメラの画質とかもそうですけど、最低水準の映像としてのク オリティはまず担保したい。その上で面白い演出や見せ方を心がけています。今は MVもアーティスト自身が自主で制作できる時代なので「プロとアマの差」はすごく 大事にしています。
Kaine dot Co “螺旋”は、螺旋状に連なる “業”(カルマ)をテーマにしたリリックと 疾走感を感じる DJ UPPERCUT によるビートが、酩酊したモノクロの世界観で交わりあい カオティックながら美しい映像作品へと仕上がりを見せている。
Spikey John’s comment
今回は自分のレーベル【 NHOJYEKIPS 】で音楽から映像まで全てトータルプロデュースして0から創り上げました。Kanin dot Coは 東京に来てから付き合いのあるアーティストの中でも最も親交のあるアーティストの一人。数回撮ったこともあり、撮り方や見せ方は ずっと考えていました。その中でもモノクロは映えるんじゃないかと思っていて。モノクロにすることで無駄な情報が遮断されて、より 洗練された作品が作れると思っていました。 DJ UPPERCUTにBEATを依頼して、上がってきた音が予想以上に良かった。Kaine dot Coのリリックが乗ったときに、この音であれ ばどんな映像でもコンセプトを伝えられると確信しました。「違和感」のある映像にしたいと思っていたので、BEATのイメージをもと に路地裏、回転するカメラワーク、ストロボで世界観を作っていきました。
$MOKE OG “Dollar $ign”
誰しも免れる事の出来ない死、そこを終着点とすることなく永遠に語り継がれる名を残したい。 そんな、何者かになりたいと日々抗う人々の心中を代弁しながら自らの名を呈してそれぞれの理想郷へと力強く牽引した1曲。 手持ちのリリックを基として制作されたトラックは、生バンドでのライブを見越した豪華で壮大な仕上がりとなっている。 イントロには自由をベースにダイレクトに自らを表現出来るスタンダップコメディのフレーズを取り入れ煌びやかな幕開けを演出、彼の 武器であるマッシヴな声色とそのデリバリーは変わらぬ貫禄の中に居心地の良さを感じる。 最後の一秒までこだわり尽くされたアートは途中で止まる事を許さず、視聴後にもイヤーワームとして響き続けながら脳内に深く刻まれ たインパクトは、まるで彼が目指す終幕を超越して語り継がれる$サインとリンクしているかのようだ。
Search “Everyday Everynight”
孤高のルーキー Search による 1st シングル。 DJ UPPERCUTの手によってアレンジされ、磨きをかけられたトラックの基はDJ FRIPと共に自身が制作。 聴き心地はアンビエントな要素を感じる事ながら、飾らない声をもって真意を謳い、丁寧に刻むリズムは現実的な仕上がりとなっている。 簡単にコントロールする事の出来ない人の心、しかし一度動くとそのベクトルはリミットを持たず無規則だ。 そんな心を動かす事の出来る音楽が良い音楽であると定義し向かうは頂。
「この楽曲は一言で表すことなんて出来ない」そう思い入れる様子は、数多の感情が混一された第一手を他人の言葉で仲介すること自体 ナンセンスなのかもしれないと考えさせられるほどである。 自らの音楽を達観しながら自己満足で終わらせる事なくTOPを目指す目色は堂々たるものであり、 レーベルメイトでさえ把握しきれていない、その人間性もルーキーにふさわしいシルエットを象っている。