「本日初めて『女子』にお会いしました!」 モンキーセンターのツイートは女性蔑視? 相次ぐ炎上、“不適切”の境界線は

 「『モップくんが大好きなんです!』と来園してくださる方は素敵なお姉さまばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて『女子』にお会いしました!」

【映像】SNS投稿が相次いで炎上

 女性の後ろ姿の写真が添えられたこのツイートが、女性蔑視だと炎上した。投稿したのは愛知県犬山市にある世界屈指のサル類動物園「日本モンキーセンター」。そして11月5日、「不適切な投稿をした本人にはすみやかに厳重注意をし、詳細を調査いたしました。その結果、投稿された写真はご来園者様に無断での掲載ではないと確認いたしましたが、添えられた文言によって多くの方々を傷つけた事実に弁解の余地はありません」と、ホームページに謝罪文を掲載した。

 ネット上での激しい炎上。しかし、女性蔑視だと盛り上がるケースは実はこの週2度目だ。ストッキングやタイツの製造メーカー「アツギ」のプロモーションで発表された、タイツを履いた女性のイラストが炎上した。2日に始まったプロモーションのために描かれたものだが、女性の性的搾取だと批判が相次いだ。

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 アツギもまた謝罪文を掲載。対応に追われたが、相次ぐ炎上には「騒いでいる人は自意識過剰すぎでは?」「女性蔑視トラップはいたる所にある」といった意見もある。6日の『ABEMA Prime』は女性蔑視をめぐる境界線を考えた。

 日本モンキーセンターの炎上について、ジャーナリストの治部れんげ氏は「『お姉さま』と呼んであげることで気を使っているはずなのに、炎上して困っているという中の人の気持ちはすごく分かる」とした上で、「男性に対してもオタクやおじさんとか、年齢や容姿で差別する表現があると思う。たまたま女性の件が炎上や抗議につながっているが、ルッキズムを問題視するならこの際、男女一緒に考えてみたらいいのではないか」との見方を示す。

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 日本モンキーセンターのツイートには続きがあり、「すごく喜んでいると思います。モップ君担当の◯◯(名前)が。#素敵なお姉さま方いつも応猿ありがとうございます 好きです」と、反発があることも頭に入れていたことが見て取れる。

 お笑いトリオ・パンサーの向井慧は「最初にこれを見た時に、いつもは年配の方が来てくれていて、そこに若い方が来たという驚きだと思った。逆も然りで、いつも若い人ばかりだが、今日は年配の方が来てくれていたというのとあまり違いはなく、侮辱とか差別的な意思がない気がしていた。それを直していかないといけないという気持ちもわかるが、そういう意思がない発言が出た時に炎上させるというやり方が、果たして合っているのかなというところに疑問がある」と話した。

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 2ちゃんねる創設者のひろゆき(西村博之)氏は「例えば、いつもおじさんが見に来ているけど、小学生の男の子が見に来てくれたとか、男子が見に来てくれただったらなんの炎上もなかったと思う。女性を扱う時だけ言葉使いに気をつけないといけなくて、それでもやっぱり炎上したとなると、これで女性の扱いが良くなると思えない」と自身の考えを述べる。

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 これにノンフィクションライターの石戸諭氏は「全くその通りで、表現に対して何から何まで規制されているような、無駄な反発が起きているように見える。差別の話は、最近の考え方では文脈によるというのが主流になってきている。その時にどういう風に捉えられるのか、境界線はかなり左右するもので、きっちり線引きできるようなものではない。非常に柔軟に捉えていかないといけないと言われるようになっている。この件に関しては、担当者もちょっとかわいそうだなと思う」と述べた。

 取り上げるのが男性なら炎上しなかったのか。職業柄、イベントに来るのは男性が多いというAV女優の紗倉まなは「女性の方が来てくださるとすごく嬉しくて、『今日、若い女性も来てくれてうれしかった』『女性の方もこうやって来ていただけたことを本当にうれしく思う』みたいなことを書く。それが男性蔑視かと言われると、そういうわけではないと思っている。年が違う方や性別が違う方が来てくださったということをお礼も込めて言うこと自体良くないのか。物珍しいことは言ってはいけないものなのか」と疑問を呈する。

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 治部氏は「言ってはいけないとは全然思わない。私はジェンダーのことを主に書いているので、多くの場合は女性が聞いてくれたり読んでくれたりすることが多いが、『今日は男性が多かった』ということは言う。それで何か文句を言われたという経験は今までない。先ほど石戸さんが仰ったように、ケースバイケースだ。マイノリティの人が入ってきた時に、それを取り上げたから必ず差別だとは言えない」と答えた。

 かつては、「私作る人、ボク食べる人」「インド人もビックリ」「亭主元気で留守がいい」といったコピーが流行ったが、今も受け入れられるのか。

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 治部氏は「“私作る人、ボク食べる人”はいわゆるジェンダー炎上の元祖の事例。結構コミカルなCMだと思うが、性別役割分担を助長しているということで女性団体が抗議をしたりした。ただこの例に関しては、実はメーカーが抗議をした人と実際に会って、何がいけないのか対話をしている。炎上したということだけが知られているが、実は女性団体が書き残している記録を読むと、メーカーのことを比較的高く評価している。炎上したことだけが残っているのはちょっと気の毒だなという感じがしている」と炎上後に対応があったことを説明。

 しかし、ひろゆき氏は「結局のところ、女性がこう言われた、不快に思うという、個人で不快に思う話を、女性全体に対する蔑視であるとか女性全体に対する差別であるような、大きな話にしているものが多い。男性に対する表現の時に、男性全体に対する蔑視であるような話でトラブルになったのは聞かない」と自身の考えを述べる。

 これに治部氏は「それは男性が問題だと思ったら言う話なのではないかと思う。おそらく、女性の中に抑圧を感じている人がいるので、そういうことが言語化されやすいのではないか」と述べた。

(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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