将棋の棋王戦挑戦者決定トーナメントの準決勝が11月9日に行われ、広瀬章人八段(33)が永瀬拓矢王座(28)に161手で勝利した。広瀬八段は同トーナメントの決勝に進出。挑戦者決定二番勝負まであと1勝と迫った。
各棋戦の上位で活躍する広瀬八段と、徹底的な“負けない将棋”を指し続ける実力者・永瀬王座の対局は、トップ棋士の対決らしく熱戦に。永瀬王座が後手番から一手損角換わりを選択すると、広瀬八段は序盤、中盤とじりじりとポイントを稼いだ。先に攻め込まれたところで自玉をうまく浮かして凌ぐと、今度は永瀬玉も上部に脱出。入玉を許し相入玉の展開も予想されたが、1分将棋の中でしっかりと勝機を逃さず、最後は即詰みで決着をつけた。
広瀬八段は、トーナメント決勝で糸谷哲郎八段(32)と対戦。敗れた永瀬王座は敗者復活戦にまわる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)