BACKSTAGE TALK #2 Young Coco

AbemaMix出演の合間に、HIPHOPライター 渡辺志保氏がアーティストにインタビューを実施!

ココでしか聞けないBACKSTAGE TALKをお届けします!

Young Coco “誰にどこで頼まれてもフリースタイルができるアーティストが、ヤバいんと違います?” 究極理想のアーティスト像とは?!
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ーアルバム、『NOT REGULAR』の反響はどうですか?

前回よりもいい感じです。今回は自分なりに意識して、「こんなん作ったで」って周りに言いながらアウトプットをしていったんです。これまでは、「自分がかっこいいと思ってたらそれでいい」と思っていて。でも、その割には他の人に知られていない感じがあって、課題だと思っていたんです。あと、例えばこれまではインスタでメンションをもらってもそのままにしていたんですけど、それに反応したり、イベントを告知する投稿に関しても、これまでは日付だけをポストしたりキザに英語で書いたりしていたんですけど、そこに日本語で一言添えるだけで反応が違うってことも学びました。これからも、それは続けていかなと思ってますね。

【映像】Young Coco AbemaMix ライブパフォーマンス

Young Coco “誰にどこで頼まれてもフリースタイルができるアーティストが、ヤバいんと違います?” 究極理想のアーティスト像とは?!
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―東京でのリリース・ライブも盛り上がったんじゃない?

めちゃくちゃ楽しかったっす。僕、案外ライブに行く時はいつも不安で、人も全然入ってなくて「まだまだやな」と勉強させられたこともあったんです。だけど、今回はお客さんの集まり方が違った。クラブの向かいにあるコンビニの前が外国人の友達でパンパンになっていて、それを見るだけで上がりました。ライブでは、俺たちみんなでステージの上に立って、おんなじ景色を見れたのがすごく良かったです。余計に「みんなで上がっていきたい」って思いました。俺の周りには服とかカバンとかを作っている奴らもいて、今の大変な時期やからこそ、みんなで一つになって頑張りたいですね。

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―Young Cocoさんは、海外のリスナーからも支持されているというイメージがあるんです。自分のどういうところが魅力だと思っていますか?

俺、言葉も喋られへんのに、あんなに「お前の音楽やばいで」って海外の人が言ってくれて、それが何よりもありがたいです。彼らは常に俺のことを認めてくれるし、しかも、自信の糧になるようなことを言ってくれるんです。自分でも不思議で仕方ないんすけど、実際に支持されているということが答えやと思います。もちろん、日本人のリスナーにも絶対にもっと俺の良さに気づいて欲しいと思う。だからこそ、俺ももっとアウトプットを上手にせなあかんし、人間的な部分も見せていきたいと思っています。

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―普段、いつもスタジオで音源を作りまくっているというイメージがありますが、東京にいる間も変わらず制作モードだった?

はい。Zot (On The Wave)さんとか、DJ TAKU/VLOTさんとか色んな人のスタジオに行きましたね。東京の街や道の名前とかをあえてリリックの中に入れてみて作った曲もある。“22 Vision (REMIX)”以来、Yo-Seaとも曲を作りました。

―大阪と東京では、制作の仕方も違う?

いや、大阪の時は結構友達が周りにいる状況でレコーディングすることが多いんですけど、東京でもそれを試してみたくて。東京の友達をスタジオに呼んで「これどう?あれどう?」とか言いながら作ったのが楽しかったです。やっぱり、大阪のヤツは作ってる音源に関しても、ストレートに言ってくれるんですよね。東京の人は良い意味でも悪い意味でも、街に揉まれまくってるから個性が出にくい子が多いんかなって思います。でも、僕と一緒に制作してる間は、みんながそれぞれ自分のことを主張してくれて、結果、そいつらの気持ちも俺がリリックに落とし込んで代弁できる。今回、東京にいる間に遊ぶこともできたけど、今回はとにかく曲を作りたかったんです。

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―先ほど、アウトプットに関して気をつけていると仰っていましたが、SNS上での自分の見せ方や投稿の仕方などにも気を配っていますか?

めちゃくちゃ気を付けてますね。今では、SNSが仕事の軸にもなってるじゃないですか。投稿する時も、何回も「これ、ちゃうな」って思ったりもしますよ。「これは上げんとこう」みたいな。だから、写真フォルダにあげたい写真がいっぱい増えていくんですよ。でもこれって、この国特有のカルチャーやと思うんです。「こんなん上げたら、ああなるんちゃうか」って不安になってしまう。日本では特に誹謗中傷の問題とかもあるし、今は、(投稿した動画が)そのままYoutubeに引っ張ってあげられたりするじゃないですか。

―アーティストに無断で、動画を転載している人もたくさんいますしね…。

そうそう。普通に嫌ですよね。

―ちなみに、アルバムの制作時期もかなりたくさんの時間をレコーディングに割いていたと思うんですが、『NOT REGULAR』のリリースを経て変化したことってありますか?

最近は、今までとは180度変わった制作の仕方になっていて、リリックを全く書かずにマイクの前に立つことが増えました。そっちの方が自分のそのままのヴァイブスが落とし込めるんですよね。でも、このやり方は練習中なんです。まだまだ、もっともっとうまくやれると思う。

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―Young Cocoさんが思う、究極の理想のアーティストってどんなアーティストですか?

誰にどこで頼まれてもフリースタイルができるアーティストが、ヤバいんと違います?やっぱり、どうせなら凄い人だと思われたいし、関西から来て「東京に来たらカマしたろ」って思うところもあるんですよ。今回、フリースタイルが出来るからこそ、東京のどんなスタジオに行っても自分を試すことができたので、今後もどんどんやっていきたい。それに、世界に行った時にヤバいビートメイカーと出会って、その時にチマチマとリリックを書くより、会ってすぐスピットした方が「お前ヤバいヤツやな。こんなヤツ、今までどこおってん」と思われるじゃないですか。だから、常にそれをイメージしてやってますね。

―確かに、それはアーティストとしての説得力がありそう。今後の予定はどんな感じですか?

もうすぐ、「ホンキ!」のPVが出ます。あと、自分の地元である神戸でリリース・イベントをやったことがないんで、今回はやってみたいなと思っています。音源も、玉数はいっぱいあるんで、将棋の駒みたいにうまく指していきたいですね。

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YoungCoCo『AbemaMix』SP LIVE SET |HIPHOPチャンネル【AbemaTV】
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