ドアガラスをたたき割り、内側から鍵を開けて店に侵入する目出し帽を被った男。男は素早くカウンターを乗り越えると、真っすぐレジの方へ。バールのようなものを使いレジを強引にこじ開けると、次々と現金を取り出し、最後に小銭が入ったトレーを奪って店から出ていった。侵入からわずか40秒の犯行だった。
今年2月、さいたま市のバナナジュース店など3カ所で現金およそ11万円などが盗まれた事件で、警察は18日、指定暴力団住吉会傘下の組員・八重樫透容疑者容疑者を逮捕した。
現場近くの防犯カメラに、レジをこじ開けた人物のほか犯行に使われた自動車が映っていて、この自動車が暴力団事務所に停められていたことなどから八重樫容疑者の関与が浮上したという。八重樫容疑者は容疑を否認している。
同様の被害は去年12月から今年4月にかけてあわせて120件確認されていて、被害総額は現金およそ800万円に上っている。警察は八重樫容疑者が関与しているとみて捜査を進めている。



