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 秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクト『22/7』(ナナブンノニジュウニ)とMCの三四郎が送る、次元を超えた計算不能なバラエティー『22/7 計算中』。Season2が現在放送中だが、Season1を収録したBlu-ray全6巻の発売がスタート! 1~2巻が11月25日に発売された。

【映像】『22/7 計算中』Season2 エピソード一覧

 番組のEDに流れるリアルメンバーの収録模様などが見られる特典映像「禁断の裏側映像たっぷり見せちゃいますスペシャル!」やオーディオコメンタリー、そしてブックレットなど充実した内容になっている。

 今回は番組のMCを務めている三四郎に、番組スタート当初のお話など、たっぷり話を聞いた。

三四郎、個性を引き出すMCとしての魅力「最初は不安しかなかった」/『22/7 計算中』インタビュー
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【配信ページ】22/7 計算中 Season2
【配信ページ】22/7 計算中 Season2

■「最初は不安しかなかった」MCとしてのオファーに戸惑いも

――最初にこの仕事のオファーが来たとき、どう思いましたか?

小宮:普通のMCと違って、番組をアニメーションでやるということで、実際にスタジオに行ってみないと分からないなと思ったので、最初は不安しかなかったですね……。

相田:確かに! 番組の概要を読んでもよく分からなかったんですよ。本人たちはアイドルをしているけど、声優もしていてキャラクターがあるという特殊なグループ。「まぁとりあえずやってみよう!」という感じでした。

――モーションキャプチャースーツを着ているメンバーを見たときは、いかがでしたか?

小宮:やっぱり最初は違和感がありましたが、もう慣れました(笑)。でも、盛り上がってきたところでTポーズという、CGの確認のために撮影を止めなければいけない時間があるんです。

相田:7分くらいでね。どんなに盛り上がっていても、7分に1回撮影が止まる。

小宮:最初そこはやりづらい部分ではありましたね。まぁ、それももう慣れましたけど。

相田:だいぶ慣れてきたね。

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――坂道シリーズでも、バラエティ番組は放送されていますが、そのMCをしている先輩芸人にお話を聞いたりはしましたか?

小宮:いや、そこは全然ないです。先輩からレクチャーをもらったところで、番組の形態自体が特殊だから、あまり参考にならないかもしれないじゃないですか。逆にアイドル好きの先輩芸人さんが、このシステムを見て「『22/7 計算中』って面白いね」と言ってくれることもありました。

――Season1の頃の収録は、どんな雰囲気でしたか?

相田:今はもうメンバーのキャラクターを分かっているのでやりやすいですが、最初の頃はやっぱり戸惑っていました。キャラクターがしゃべっている、キャラクターがバラエティをやっているというところで、みんなも自由に発言していないような感じもあったんです。このキャラクターはこう言わなければいけないみたいな、少しぎこちないところもありましたが、最近はだいぶはっちゃけたりしていますね(笑)。

――22/7メンバーの変化は感じますか?

相田:途中でみんなの気持ちが変わった感じはしました。キャラクターと中の人の個性が似てきたというか、だんだん融合されつつあるのかなという気がしています。

小宮:メンバーの顔が出なくて、キャラクターで番組をやっている感覚かもしれません。メンバー同士で言い合いをしたり、ケンカをしたりして、それで(トークが)転がっていくことがよくあるんです。それはMCとしてはやりやすい部分ではありました。

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相田:言い合っていてもキャラだから見やすいんですよね。人と人ではないので、ケンカをしていても微笑ましいんです。

――マイルドに映りますよね。戸田ジュン(CV.海乃るり)ちゃんなど、タメ口キャラクターもいますけど、そこも違和感はなかったですか?

相田:スタジオでは人間がしゃべっているので違和感は当然ありました(笑)。ただ、自分がオンエアを一度見てしまえば、「キャラなんだ」と分かるので、その後は問題はなかったですし、(戸田ジュン役の)海乃るりさんは、普段はすごく律儀で礼儀正しいです。ああいう(タメ語の)キャラみたいな感じは一切ないんですよ。

――キャラが本人の素の部分が融合されつつあるというところで、急に変わったなという子はいますか?

相田:最近だと東条悠希ちゃん(CV.高辻麗)かな。急にはっちゃけて、最近では結構ガツガツ来てくれるからいいですね。少し前までは、わりと内気な感じの印象だったんですけど、発言もよくするようになってくれて良かったです。

――討論をする企画などで、キャラが立ってきた印象がありますね。

相田:そうかもしれないですね。ディベート企画がきっかけだったりするかも。

小宮:内に持っている気の強さみたいなものが出ますよね。そういう意味では柊つぼみ(CV.武田愛奈)とかもそうですね。ディベートで味方にいると心強いけど、敵に回すと怖いっていう。

■「三四郎女心わかってるキング決定戦」で亀裂? バラエティスキルが上がったメンバーも

――最近だと「ナナニジメンバーがジャッジ!三四郎女心わかってるキング決定戦」(Season2 第29~30回)もディベート企画でしたが、相田さんと佐藤麗華(CV.帆風千春)の間に亀裂が入っていましたね(笑)。

相田:あれは僕はちょっとよく分からないんですけどね(笑)。僕は普段通りなんですけど、突っかかってくるんですよ。

小宮:デート企画くらいからですかね。相田がオラ付いているっていうところで。(第48回「佐藤麗華 生誕祭! やりたいことをやらせてあげよう」)

相田:おかしいな……。あの時は楽しく終わったつもりだったんだけど、そこから溝が深まったのかもしれない(笑)。

――ドSキャラになっていきましたからね。メンバーもお笑いが好きなようですが、バラエティ面で、スキルが上がったなって子はいますか?

小宮:やっぱり柊ちゃんかな。芸人さんとコラボしてネタをやったときも、アドリブをいれたりしていたし、返しも成長している感じがします(第67回「22/7お笑いネタコラボクイーン決定戦!」。柊は4組のネタの中で満点で1位を獲得)。でも、みんなお笑いは好きだけど、スキルと言われるとどうなんだろうな……。河野都(CV.倉岡水巴)とかは変なところでぶっこんでくるし(笑)。藤間桜ちゃん(CV.天城サリー)はお笑い好きとかではなく、自由な感じが新鮮ではありますけど。

相田:でも、河野都は凹まなくなりましたね。ウケなかったり、何かのランキングで5位とか中間になっても、自分が不甲斐なくなるタイプだったんですけど、それに対しても対応できるようになってきたなぁと思います。不甲斐なくて泣いていたときもありました。

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――番組以外で、リアルメンバーとしての活躍を見たときの印象を教えてください。

相田:いつもが、全身タイツみたいなスーツを着ているイメージだったので、ライブを生で見たときは新鮮でした。いつもと違った面が見られてすごく面白かったです。あとはラジオも違和感がありますよね。声を聞いているとキャラクターなんだけど、本人でしゃべっているから、『22/7 計算中』とも違う感じがして、それはそれで楽しいんです。

小宮:滝川みうちゃん(CV.西條和)は、バラエティのスタジオで話しているとオドオドしていて気が弱い感じなんだけど、ライブになるとしっかり踊っていたことが衝撃でしたね。やっぱりアイドルなんだなぁって思いました。

■富士急ハイランド・戦慄迷宮にもう一度チャレンジしてほしいメンバーは?

――11月25日に『22/7 計算中』のBlu−ray1巻が発売されますが、印象的だった企画はありますか?

小宮:スカイダイビング(第60回「4thシングル「何もしてあげられない」ヒット祈願!」)はやっぱり印象に残っていますね。先ほどの芸人さんとネタをやった回も面白かったです。発売される1~2巻の中だと、新メンバーの3人が入ってきた(第22回~)ところは印象に残っていますね。

相田:富士急ハイランドでの絶叫リポート(第3・4・23回)とかは、キャラクターの個性も出ていて面白いですよね。ただ、計算中のロケは姿が見えないので、声のみなんですよ(※メンバーの視点カメラで進行する)。それもこの番組っぽくて面白かったです。料理企画も何度かありましたけど、顔が見えない分、手元が見えるっていう(笑)。

――相田さんは、メンバーとよく一緒にロケに行っていますが、その中で印象的だった回はありますか?

相田:ロケはどれも印象的ですが、戸田ちゃんの催眠術(第47回「戸田ジュン&佐藤麗華生誕祭やりたいことをやらせてあげよう」)かな。あまり現場でかかるのを目の当たりにしたことがなかったので「大きなヤスデを触ってるけど、大丈夫?」って思っちゃいました。

 そのとき、お笑いコンビのパーパー・ほしのディスコもいたんですけど、戸田ちゃんが催眠にかかりづらかったので、あらかじめ予備催眠をかけていたんです。それを僕とディスコで離れたところから見ていて、「あれでかかるんだぁ」とか話していて。握った手が離れなくなるみたいなことをしていたのですが、「あれで本当にかかる?」って思って見ていたら、ディスコが「(手が)離れません!!」って(笑)。遠くにいたディスコだけがかかっていたんですよ。催眠術って距離は関係ないんだってビックリしました。

――そんなことがあったんですね(笑)。

小宮:あと、第49回の「あなたはどっち派? 究極の選択」も面白かったですね。恋人にするなら、時間にルーズな人か、お金にルーズな人かという選択も、そういう考え方もあるんだって勉強になったというか。こっちは当たり前だと思っていたことも、意見が分かれるのは面白かったです。

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相田:それでいうと、最近一番みんなが生き生きしていたのは「ナナニジメンバーがジャッジ!三四郎 女心わかってるキング決定戦」(Season2 第29~30回)かもしれませんね。みんな言いたい放題でした。

 でもやっぱりああいうディベート系の企画は、この番組の面白さなのかもしれないですね。何度かやっている「共感グランプリ」などで電車の遅延に対して怒っていたのも面白かったし、それぞれの個性が出るんですよね。

――今後、22/7メンバーにやってほしいことはありますか?

小宮:スカイダイビングは僕もやったので、みんなにもやってほしいですね。

相田:富士急ハイランドの戦慄迷宮にもう一度チャレンジしてほしい。最近廃校で肝試しをしたんですけど(Season2 第20~22回「度胸がないメンバーは誰だ!? ビビリクイーン決定戦!!」)、戸田ちゃんが余裕っぽかったんですよ。戦慄迷宮に入れないくらいビビっていたのに「変わったんです!」と言っていたので、今一度チャレンジしてほしいですね。戸田ちゃんや丸山あかね、リーダー(佐藤麗華)あたりに。

――廃校は、あまり怖がっていなかったですからね。

相田:撮影が昼だったんですよ。夜だったらもっと怖がっていたと思うんです。(幽霊役の)ディスコが本当に報われなくて、白塗りのメイクとかも時間がかかって、6~8時間くらい現場にいたのに、映像を見たら全然驚かれていなくて、これはかわいそうだなと(笑)。しかも白塗りが取れないからって、ホテルでシャワーを浴びてから帰っていますからね。あの成績でホテルでシャワーを浴びるって、どんな気持ちだったんだろうって……。

――戦慄迷宮で幽霊役をやってもいいかもですね。

相田:確かに。仕込めるならば、あの白塗りは怖いはずですよ。

――では最後に、番組をこれから見る方、見続けている方にメッセージをお願いします。

小宮:三四郎が好きで見てくれていたり、アニメや『22/7』が好きで見て、僕らを好きになってくれた人もいたので、きっかけはどちらでもいいので、もっともっといろいろな人に見てもらいたいと思っています。長く見ていただけると、だんだん愛着が湧く番組なんです。長い目で見ていただけたら。番組と並行して、アイドルとしての彼女たちも見てほしいですね。

相田:なかなか見ない形式の番組で、ずっと見てくださっている方も、いろいろな企画をしているから飽きないで見てくれているかなと思っています。これから見ようと思っている方も、一度見てもらえればクセになっちゃう番組なんです。きっかけは、ライブでもアニメでも僕らでもいいので見ていただけたらうれしいです。

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(取材・写真:塚越淳一)

■「22/7 計算中」Blu-ray 商品情報

『22/7 計算中』 1巻~6巻

【発売日】

1巻、2巻:2020年11月25日(水)

3巻、4巻:2020年12月23日(水)

5巻、6巻:2021年1月27日(水)

【価格】¥9,500 +税

【仕様】Blu-ray DISC1枚

(C) 22/7 PROJECT

【配信ページ】22/7 計算中 Season2
【配信ページ】22/7 計算中 Season2
22/7 計算中 Season2 - 本編 - 1話
22/7 計算中 Season2 - 本編 - 1話
【映像】29話「三四郎女心わかってるキング決定戦」
【映像】29話「三四郎女心わかってるキング決定戦」
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