俳優の北村匠海が28日、都内で行われたボクシング映画『アンダードッグ』の公開記念舞台挨拶に森山未來勝地涼、武正晴監督と出席した。

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 新進気鋭のボクサーを演じるために、体重を約10キロ落としたという北村。「ほかの仕事にはかなり支障が出ました。食べ物も野菜が中心だったので」と厳しい役作りを明かすと、森山は「とんかつを食べなければいけないのにねぇ」と北村が主演した映画『とんかつDJアゲ太郎』にかけて労った。それに北村は「ブロッコリーを食べていました!」と吹き出して「その撮影中にボクシングも始まっていたので、『あいつ現場で様子がおかしい』となっていた」と思わぬ影響を振り返っていた。

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 国内外の映画祭を席巻した映画『百円の恋』の製作チームが約6年ぶりに集結。噛ませ犬ボクサー・末永晃(森山)、過去に闇を抱える新進気鋭のボクサー・大村龍太(北村)、そして芸人ボクサー・宮木瞬(勝地)が、ボクシングに人生を賭ける様を描く。

 北村は「役柄同様にボクシングに魅せられて、とりこになる感覚を味わいながら撮影に臨んだ作品。自分自身と向き合い、どんなにきつくてもガンガン自分自身に牙を向けていくような、ストイックにならざるを得ない撮影現場でしたが、充実もしていました」とシミジミ。

 クライマックスの試合シーン終了時には対戦相手の森山と食事をしたそうで「森山さんと食べたカキフライがとても美味しくて…」とエピソードを語るも、森山から「あの店、なくなったよ…」と残念なお知らせが。北村は「えー!悲しい…。だとしたらなおさら忘れることのできないカキフライとビールになった。すべてを出し尽くした後の美味しさと感動がありました」と名残惜しそうだった。

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 一方、映画の内容にちなんで「チャンピオンになるくらい愛しているもの」を聞かれた勝地は「森山未來!未來君への愛は誰にも負けない!」と即答で「この映画が完成した時に未來君から『勝地、良かったよ』と言われたときが一番嬉しかった」と喜色満面だった。

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テキスト・写真:石井隼人

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