竹中平蔵氏「学術会議は問題点だらけ。同じような考えの学者は決して少数ではないと思う」
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 11月28日のABEMANewsBAR橋下』に出演した経済学者の竹中平蔵氏が、菅政権発足直後に大きな論争を生んだ日本学術会議の問題について言及した。

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 「学者の世界でも、それ以外でも嫌われている」と話す竹中氏。「学術会議は問題点だらけ。私も学者の端くれだが、学術会議の人選とかにも関わらせてもらってないし、学会のボスのような人たちが非常に遠い所で何かやってるいるというふうに見ていた。あの人たちが10億円も使っているということが明らかになって改めてビックリしたし、政策提言もいくつか見てみたが、経済学を勉強した人間の常識からするとあり得ないだろうという、ひどい提言もある。誰が責任を持ってやっているか分からないが、明らかに特定の省庁の言い分を聞いてそのまま書いているような提言もあった」と厳しく批判した。

竹中平蔵氏「学術会議は問題点だらけ。同じような考えの学者は決して少数ではないと思う」
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 「僕は“文系学者とは肌が合わん”と文句ばっかり言っているが」という橋下氏は、竹中氏の強い口調に驚きながらも、「東日本大震災の時に復興増税を提案したのが学術会議だった。色々な意見があっていいが、国債を発行するという考えもあるはずなのに、増税の方だけで固まるのはどうなんだ、と僕は思った」とコメント。

 その上で、「ただ、僕らみたいな人間が批判しても、“お前、学者じゃないのに”と思われてしまう朝日新聞、毎日新聞系は“学者が重要だ。学問の自由を保障しろ。絶対にここには政治は手をつけるな”という声ばかりを拾う。“学術会議には問題点が山ほどある”という学者は少数なのだろうか」と尋ねた。

 すると竹中氏は「復興増税の話も、あり得ない。100年に一度の震災だったら、100年で分担すべきだった。しかも経済が悪い時に増税するというのは、経済学者の常識ではあり得ない」と回答。そして「学術会議が問題だと思っている学者は、決して少数ではないと思う。メンバーだって、私たちに選ばせればいいのに、自分たちだけでやっている。よく覚えているが、小泉内閣の時に、学術会議については“ヨーロッパのように政府から独立したアカデミアになることが望ましい。そして10年後に再びレビューして議論しよう”という答申が出ている。しかしあれから17年経っているのに、何もやっていない」と指摘していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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