秋篠宮さまは11月20日、誕生日に際しての記者会見で、延期されてきた長女・眞子さまと小室圭さんとの結婚について、初めて「認める」と明言された。硬い表情で言葉を選びながら、なぜここにきてお認めになられたか理由を語られた。
「結婚することを認めるということです。これは憲法にも『結婚は両性の合意のみに基づいて』というのがあります。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきものだと考えています」
あくまで憲法の規定に則り、結婚は本人たちの意思を尊重するべきだと話された秋篠宮さま。ただし、世間の受け止めは異なると釘を刺された。
「あくまで私の主観になりますけれども、決して多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではないというふうに思っています。そのことは娘もおそらく同じ気持ちを持っていると考えております」
秋篠宮さまが明かされた複雑な胸中について、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「親としてのお気持ちを出されたのではないか」として次のように話す。
「僕の元にカウンセリングで訪れる方の中にも、自分たちの結婚がなかなか周りから認めてもらえないという悩みや問題はそれなりにある。そういう中で、どういった形で結婚に至って周りに認められることが多いかというと、やはり時間をかけること。時間をかける中で、思いの強さや決断の重さといったことが当事者の中から感じられて、周りが認めていく。周りとは家族であることが多く、いずれにしろ歩み寄りたいという親和欲求が双方にあって、時間をかけた上で思いを消化し、納得されていくことが一般的には多い。2018年に結婚を延期するとお話になられて、今は2020年。この時間の中で、秋篠宮さまもご自身の中で納得される部分や親として娘を大切に思うお気持ちがおありになって、今回のご発言につながったのではないかと。ある程度、2年前とは違った心境もあるのではないか」
眞子さまと小室さんの婚約内定会見が2017年9月に行われてから3カ月後、一部の週刊誌が、小室さんの母親と元婚約者との間で、小室さんの大学入学費用など約400万円をめぐる金銭トラブルがあると報じた。宮内庁は2018年2月、婚約にあたる“納采の儀”など結婚向けた行事を2020年まで延期すると発表。秋篠宮さまはこの年の誕生日の記者会見で、「今いろんなことで話題になっていること。これについてはきちんと整理をして、問題をクリアするということ(が必要)になるかもしれません。そしてそれとともに、やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、納采の儀を行うことはできません」と述べられていた。
どうすれば多くの人は納得するのか。藤井氏は「秋篠宮さまの皇室としての立場も当然おありになるし、国民の声もそれなりに届いているのではないか。ネットの声をみると、結婚に対して反対の立場をとる人は思った以上に多いと感じる。その理由を心理学的に考えてみた時に、“皇室の方が結婚される相手にはふさわしい人がいる”という、国民に抱かれた壮大な理想のイメージがあるのではないか。しかしそれは抽象的なものであって、だからこそ感情論に近い批判感情になる。加えて今回のご結婚には一時金という形で大きな税金が関係していることも関連して、マイナスの思いを抱えている方が多いと思う。いずれにしても、求めるハードルはある意味ですごく高いと感じる」と話す。
その上で、「小室さんが前に出て、文書なのか会見なのかはわからないが、これまでの経緯や状況、本人の思いといったものが直接伝えられる機会があった方が、納得できる人も増えると思う。それで全ての人が祝福する状況になるかというとわからないが、少なくとも何も表明せずにいることが納得につながるとは言えない。家族と違って、時間が解決する可能性は低いのではないか。お2人が結婚されるとすれば、秋篠宮さまやご家族、国民に対して自分たちのあり方を示していけるかどうかだ」との見方を示した。
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