シス・カンパニー公演「23階の笑い」が12月5日に世田谷パブリックシアターにて開幕。演出・上演台本を担当した三谷幸喜からコメントが到着した。

同作の作者・ニール・サイモンは、アメリカが誇る20世紀最大の喜劇作家。2018年に91歳で他界するまで、舞台、映像の世界で長く愛されてきた人物だ。脚本家・三谷幸喜の原点を知る上で欠かせない存在となっている。大学在学中に見た舞台『おかしな二人』(演出:福田陽一郎)が、その作家人生のきっかけのひとつだったという三谷。敬愛の念が強いがゆえに、ニール・サイモン戯曲演出は長く封印してきたというが、初めて”恩師の作品“を演出したのは、2013年上演の『ロスト・イン・ヨンカーズ』。それから7年の年月を経て、この度22度目のニール・サイモン作品演出に向き合うこととなった。
1993年から1994年にかけてアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演された「23階の笑い」は、1950年代のテレビ業界を舞台にしたニール・サイモンの自伝的作品。彼が実際に大物コメディアン シド・シーザーの下で放送作家・コメディ作家として下積みの時期を過ごしていた体験がリアルに描かれているという。
キャスト陣には、瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之が名を連ねている。


三谷幸喜コメント

ニール・サイモンの名前は知っていても、作品は観たことがないという人。 作品を観たことはあっても、笑ったことはないという人。 ぜひ劇場に来て下さい。さんざん笑った後にちょっぴりしんみりして、最後は温かい気持ちで帰ることが出来る、まるで僕が書いたような作品になっています。後悔はさせません!
撮影:宮川舞子
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