脳内に相談役「A」を持ち、悠々自適におひとりさまライフを満喫する主人公・みつ子(のん)が、年下営業マン・多田くん(林遣都)と出会い、久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも一歩踏み出していくさまを描いた、映画『私をくいとめて』が12月18日(金)より公開。誰しも経験したことのあるような、主人公・みつ子のリアルな日常や葛藤がつめこまれている同作は、一足早く鑑賞したファンからも「働く女子あるあるに心えぐられた」「本当にわかりみが凄すぎた……」「みつ子に超共感。途中から私かな?と思ったくらい」と早くも共感の声が続々。今回は、まもなく公開を控える本作の“わかりみ深すぎ”な見所を、いくつかご紹介したい。

「好きな人がいるけれど、関係を進める勇気が持てない…」そんな人におすすめ

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 本作の主人公は、31歳おひとりさま・みつ子。平日は会社員として働き、休日はイキイキと“ソロ活”をいそしむ、いまどきの独身女性だ。みつ子にはいつからか脳内に生まれた、頼れる相談役「A」がいる。人間関係はもちろん、ちょっとしたご近所トラブルに至るまで、みつ子の問いに正しい答えをくれる存在だ。そんなAと一緒に平和でゆるゆるとした毎日を送っていたみつ子だが、ときどき会社に訪れる年下の営業マン=多田くんと出会い、予期せぬ恋に落ちる。行きつけの商店街でばったり遭遇し、実はご近所さんだと判明してからは、定期的にみつ子の自宅へ訪れては手料理をもらっていく間柄に進展するが…。

 劇中では、つかず離れずなその微妙な関係性に思わずモヤモヤしたり、多田くんの気持ちを確かめたいとは思うものの、“もし彼女がいたら終わる…!”という恐怖心で、一歩踏み出すことを躊躇するみつ子の姿も。長らく恋愛から遠ざかっていたからこそ慎重になってしまったり、失恋のダメージを想像して後ずさりしてしまうみつ子のさまには、恋愛経験のある多くの女性が共感できてしまうはず!

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 その一方で、恋愛以外の側面でも共感を呼んでいるのが、親友・皐月(橋本愛)との関係性だ。大学時代の親友・皐月は結婚後、イタリアへ移住。その後も定期的にメールでやりとりする間柄だったが、遂に二人はイタリアで数年ぶりに再会を果たす。せっかく再会したにも関わらず、お互い素直になれずに、なんとなく本音を隠してしまう不器用な二人の姿に、SNSでも鑑賞者からは「めっちゃわかる」「女同士の微妙な温度差がすごくて、あ~~~~~ってなった」との声も挙がっている。そんな本作は、恋愛や人間関係に悩み、「一人でいるほうがよっぽど楽!」と一度でも感じたことのある、全国の“みつ子さん”、“みつ夫さん”必見の作品に仕上がっている。

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『勝手にふるえてろ』ファンは必見!ヨシカに続く新たな“不器用ヒロイン”

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 そんな共感度MAXの本作では、映画『勝手にふるえてろ』でロングランを記録した【原作:綿矢りさ×監督・脚本:大九明子】のゴールデンコンビの再タッグが実現。『勝手にふるえてろ』では、主人公・ヨシカ(松岡茉優)が恋に悩み暴走していくさまを描き、世の“こじらせ女子”たちから共感の声を続出させていた“名コンビ”だ。さらに本作は、第33回東京国際映画祭で、今年唯一のコンペティション部門である「TOKYOプレミア2020」部門にて、一般観客からの投票で最も支持を集めた「観客賞」を受賞。映画ファンからもすでに熱い視線が注がれ、作品としての面白さも折り紙つきだ。

 「痛いくらい気持ちが分かる…」「胸が苦しくなった」と、ヨシカに死ぬほど共感した『勝手にふるえてろ』鑑賞者は必見。新たな“愛すべきおひとりさまヒロイン”みつ子が、もがきながらも不器用な一歩を踏み出していくさまに、またしても心動かされてしまうはず。

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 みつ子を好演したのんも、「自分の中にある“みつ子的な部分”を全肯定してもらえて、気分よく会場を後にしていただける作品です」と本作の魅力をアピール。少しでも心当たりを感じた“みつ子予備軍”なアナタは、ぜひ劇場へ足を運んでほしい。

 映画『私をくいとめて』は、12月18日(金)より全国ロードショー。

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(c)2020『私をくいとめて』製作委員会

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