ミニチュア写真家であり見立て作家としても活躍している田中達也さんの投稿が話題となっている。
田中さんは自身のTwitterに「桶(おーけ)ストラ」とコメント、4枚の画像を投稿した。その4枚の画像に写るのは、なんと桶のなかに敷き詰められたミニチュアのオーケストラとそれを聴いている観客たち。桶のなかに斜めに入れた洗濯板を会場の席に見立てており、ミニチュアの観客たちがぎっしりと座っている。よく見ると腕を組みながら聞いている人や階段を上っている人など様々な人間模様がミニチュアで表現されている。
この発想の秀逸さに8万件を超す「いいね」がつき大きな話題に。また同Twitterにはメイキング映像も公開された。田中さんは2011年からミニチュアの視点で日常にあるものを別の物に見立てたアートを毎日SNSで発表しており、“日めくり”のように毎日更新されることから「ミニチュアカレンダー」と命名されている。Twitterフォロワー数は36万人、Instagramのフォロワー数は270万人を超える話題の人物で、これまでにNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバック映像やアーティストのCDジャケットビジュアルほか個展や企画展も精力的にこなし、国内外から高い人気を誇っている。
田中さんは「出張などで家を空けるときを除き、基本的には毎日1点制作してその日のうちにInstagramやTwitterにアップします。飽きずに楽しんでもらえるよう季節感を意識したり、細かいところまで配慮して作るので、出来上がるまでだいたい5時間ほどかかりますね~笑」とコメント。また「今回の作品はいつもより人形をたくさん使用したから反響があって良かった。オーケストラのことを短縮して「オケ」と言っているのを聞くたびに「桶」を思い浮かべていた。それが今回みんなにも共感してもらえてうれしかったです」と喜びを語った。
そんな田中さんの作品を集めた個展「MINITURE LIFE 2020 in佐賀」は2021年1月末まで佐賀県立美術館にて開催されている。
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